いろいろなバリエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/14 14:08 UTC 版)
「岩魚坊主」の記事における「いろいろなバリエーション」の解説
釣り人は一人とは限らず、大勢で釣りを行う場合もある。釣り人の釣り場を聞いて帰っていったが釣り人が釣り場を変えた途端に大きな岩魚がかかるケースなど、釣られないように必死で化けた岩魚で祟ることも無いというケースが多いようである。しかし中には釣れた後死骸から毒気が出て釣り人が死んでしまうという話も存在する。 南会津地方では根流しで大量に魚を捕ろうとするところへ現れた坊主が殺生を戒めるが、坊主が立ち去った後にその漁法で大きなイワナがかかる「イワナの怪」という民話がある。 人間に化けた魚が人間に魚獲りをやめさせようとする話は岩魚に限らず、ヤマメ、ウナギなどの話もあり、沿岸地方ではタラの話もある。多くの場合、これらは年老いた魚が妖怪となったものが多い。 あるいは、旅の坊主が一夜の宿を借りた次の日、大雨で川が決壊しそうな時に旅の坊主が飛び出していったが、雨がやんでから川を見に行ってみると腹が破れご飯の覗いた大きな岩魚が土手の亀裂に挟まって川の決壊を止めていたというような村を救った岩魚の話もある。 いずれの話にせよ、最後に腹を割かれることで坊主と岩魚を同一視させるという流れであり、必ず死んでしまう可哀想な妖怪である。
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