いろいろな地質図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 22:16 UTC 版)
地質体の分布を表現した一般的な地質図の他、利用の目的に応じて、火山地質図、海洋地質図、水理地質図等色々な種類の地質図が作成されている。 一般に地質図は、表層における地質体の分布を示した図であるが、これに対して地下における地質体の分布や工学的な指標を現したものに地盤図がある。地盤図は、主に都市部の平野(沖積低地)で作成されており、他目的に実施されたボーリングの柱状図を元に作成されたものが多く、同じ図面においてもデータの精度が一定であるとは言えない。 他に、表層部分の土壌を区分しその分布状況を示すものとして、「土壌図」がある。 現在、日本全国の地質図は、産業技術総合研究所地質調査総合センター(旧地質調査所)が調査・作成しており、以下のものが刊行されている。 5万分の1地質図幅(基本図幅。7万5千分の1地質図幅とあわせて全国の70%をカバーしている。) 7万5千分の1地質図幅(1945年以前に刊行) 20万分の1地質図幅(5万分の1地質図幅を元に編集。全国の81%をカバーしている。) 50万分の1地質図幅(同上。全国の100%をカバーしている。) 100万分の1日本地質図(日本全域をカバーしている。) 火山地質図 海洋地質図 水理地質図 特殊地質図 活構造図 以上の地質図のうち、100万分の1から20万分の1の地質図幅、火山地質図については、最新の調査結果を基に改訂が行われている。 また、紙の地質図のほか、CD-ROMによる数値地質図も刊行されている。 他にも、国土交通省でも、「5万分の1表層地質図」、「土壌図」及び「2万5千分の1土地条件図」を刊行しているが、国土交通省のサイトでの閲覧・ダウンロードもしくは都道府県立図書館での閲覧のみで販売はされていない。
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