ハードブーツとソフトブーツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 05:54 UTC 版)
「スキーブーツ」の記事における「ハードブーツとソフトブーツ」の解説
シェルにもいろいろなバリエーションがある。硬いシェルのブーツはスキーへの力の伝達に優れ、競技を行うスキーヤーなどに好まれる。軟らかいシェルのブーツは少ない力で操作でき、軽量で快適さにも優れることから初心者や競技を行わないスキーヤーなどに好まれる。シェルの素材としては、ポリウレタンが弾性などの力学的特性の良さから好んで用いられている。なかでも、ポリエーテルポリオールを原料とするポリエーテルポリウレタンが上級者モデルでは好まれるが、ポリエステルポリオールを原料とするポリエステルポリウレタンも広く用いられている。ポリウレタンは加水分解などにより徐々に分解するため、長期間の利用によりスキーブーツは割れたり崩壊することがある。なお、初級者モデルでは、より柔かいポリエチレンなどが用いられる場合もある。 ハードブーツが快適でないのは、足入れのしにくさとともに、シェルが固いことそのものにもある。そこで、スキーを滑るのに必要な剛性を確保するフレームのなかに柔かいインナーブーツを固定するという形でスキーにおけるソフトブーツが2000年代初頭に実現され、市場に出た。性能面の問題から市場に定着せず、2007年現在は新モデルとしてみることはなくなっているが、レンタルスキー用具としては使われている場合がある。
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