ラティスとトレリス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 14:04 UTC 版)
「トレリス (柵)」の記事における「ラティスとトレリス」の解説
類似のものにラティス(Lattice)がある。 ガーデニング・エクステリア業界では、ラティスといえば格子状に板が張られた四角い枠付きの格子フェンス、つまりラティスフェンスを意味することが多い。フェンスの部分を省略してラティスの呼称で定着したのではないかとされており、つまりラティスの言葉がガーデニング・エクステリア資材としてのラティスフェンスを主に指すようになったかたわらで、トレリスの方は少々異なった意味合いで認識されるようになっている。このため違いがあるとすれば言葉の変遷で、もともとガーデニング業界でラティスフェンスと呼ばれたラティスはあくまで格子状の壁を意味していた。こうして本来ラティスフェンスは格子状の柵・フェンス類のことではあったものが、現在のガーデニング界隈ではトレリスが植物を絡ませて飾るデコレーションフェンス類、ラティスがおもに格子状に板張りされたガーデン用フェンス・パネル資材のフェンス類と解釈される。ところでラティスフェンスも植物を絡ませることもできるが、目隠しの目的が強く、そしてハンギングバスケット、プランター類を吊り下げたりという利用方法などが多く派生し、というイメージで捉えられることが多い。 トレリスもラティスも材質も木製のものから樹脂製ものまで様々であり、特にトレリスはデコレーション的な意味合いのある用途であるので、ビジュアルデザインを重視したアイテムが多く、ラティスフェンス以上に様々な形状の商品がある。そのため、まったく格子形状ではないのにトレリスと呼ばれる商品も多数あるし、ラティスフェンスからもいろいろなバリエーションが生まれ、格子部分が全くなくなっているフェンス状のものまでも、派生的にラティスの名称で呼ばれるようになる。 つまり製品としてならば日本では明確な区別などはないので、ラティスフェンスをトレリスと呼んでもいっこうに差し支えないことになるが、厳密にはトレリスが植物を這わせる用途、ラティスについては目隠しフェンス用途のものという解釈が正確とされるようである。
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