ルーシ以前とは? わかりやすく解説

ルーシ以前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 09:51 UTC 版)

ロシアの歴史」の記事における「ルーシ以前」の解説

現在のロシア連邦ヨーロッパ部分西部と、ウクライナ北部、そしてベラルーシにあたる地域には、ゲルマン人東方への移動後、東スラヴ人呼ばれるスラヴ人一派居住するようになっていた。スラヴ語話し森林地帯で素朴な農耕生活送っていた彼らの西にはバルト諸語を話す人々、東や北にはフィン・ウゴル諸語を話す人々が彼らと同じような生活を送っており、南の黒海北岸ステップ様々な言語を話す遊牧民天地であった。やがて、この地域遊牧民多く言語的にテュルク系同化し、突厥大帝国崩壊した後は、ヴォルガ川下流ハザール可汗国形成した。 やがて、西ヨーロッパフランク王国などのゲルマン人王国形成された頃、北西スカンディナヴィア半島ノルマン人ヴァイキング)たちが活動活発化させ始めた海賊侵略行為のみならずバルト海北海での交易携わったノルマン人は、その航海技術生かしドニエプル川つたって黒海出て、はるか南の東地中海地域経済的に繁栄する東ローマ帝国との交易にも乗り出したまた、ハザール経由したイスラム帝国交易盛んに行われていたために、これらの二つ交易ルート通して東スラヴ人たちはノルマン人ハザール人影響受けて国家形成向かい始めたヴァリャーギからギリシアへの道)。一方でノヴゴロド方面進出したノルマン人たちは、ヴォルガ川下りカスピ海方面にも達している。彼らは、ルーシ以前のロシアを「ガルダリケ(英語版)」(古ノルド語: Garðaríki)と呼んだスラブから、ノルマン人多く習慣造船方法いくつかの航海表現採用したGarðという言葉も、スラブ語由来している。現代ロシア語には、デンマーク語スウェーデン語からの借用含まれている。

※この「ルーシ以前」の解説は、「ロシアの歴史」の解説の一部です。
「ルーシ以前」を含む「ロシアの歴史」の記事については、「ロシアの歴史」の概要を参照ください。

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