ル・マン耐久シリーズとは? わかりやすく解説

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ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ

(ル・マン耐久シリーズ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 03:08 UTC 版)

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ
カテゴリ
国・地域 ヨーロッパ
開始年 2004年
ドライバー LMP2:
ルイ・デレトラズ
フェルディナント・ハプスブルク
LMP2 Pro-Am:
チャーリー・イーストウッド
サリー・ヨルク
LMP3:
マイク・ベンハム
マルテ・ヤコブセン
モーリス・スミス
LM-GTE:
ジャンマリア・ブルーニ
ロレンツォ・フェラーリ
クリスチャン・リード
チーム LMP2:
プレマ・レーシング
LMP2 Pro-Am:
レーシング・チーム・ターキー
LMP3:
クール・レーシング
LM-GTE:
プロトン・コンペティション
タイヤ
サプライヤー
公式サイト European Le Mans Series
現在のシーズン
2022年、カタロニア・サーキット

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズEuropean Le Mans Series、通称:ELMS)は、フランス西部自動車クラブ(ACO)が主催し、ヨーロッパを中心に世界各国を転戦して行われるスポーツカーレースのシリーズ。

概要

2004年にル・マン耐久シリーズ(LMES)としてスタートし、2006年からル・マン・シリーズ(LMS)と改称。2012年に現在の名称に改められた[1]。なお、ELMSのシリーズ名は2001年に1年間だけ開催されたレースにて先に用いられていたが、エントリーが少なく1年で消滅している。2003年にル・マン1000kmが単独イベントとして開催され、これがLMESの先駆けとなった。

ル・マン24時間レースを主催するフランス西部自動車クラブ(ACO)のレギュレーションに従って争われる。各クラスのシリーズ上位車にはル・マン24時間レースへの出場権が与えられることもあり、毎レース40台以上を集める盛況なシリーズに発展した。2010年にはインターコンチネンタル・ル・マン・カップ開始へと繋がり、これがFIA 世界耐久選手権(WEC)復活の足がかりとなった。2012年シリーズはトップカデゴリーのWECへの移行と経済低迷に伴いエントラントが減少し、シーズン途中で中止となったものの[2]、その後は世界経済回復と共にエントラントを取り戻している。

発足当初はLMP1、LMP2、LM-GT1LM-GT2の4クラス制で、WEC発足後の2012年からはLMP2、LMPCLM-GTE Pro、LM-GTE Am、GTCの5クラス制となったが、統廃合が進み2024年シーズンからはLMP2、LMP3、LMGT3の3クラス制となっている。このうち、LMP3は安価なプロトタイプとして2015年に、LMGT3は2023年限りで廃止されたLMGTEの後継として2024年からそれぞれ導入されたものとなる[3]

日本勢の参戦は、2016年にLMP2クラスのティリエ・バイ・TDS、2017年にはG-ドライブ・レーシングから平川亮がそれぞれ参戦し、計3勝を挙げている。また2023年にはユナイテッド・オートスポーツから佐藤万璃音が、2024年にはクール・レーシングから宮田莉朋が参戦している。

歴代チャンピオン

チーム/ドライバー チーム/ドライバー チーム/ドライバー チーム/ドライバー
LMP1 LMP2 GTS / GT1 GT / GT2
2004年 アウディスポーツ・UK・ヴェロックス クラージュ・コンペティション ラルブル・コンペティション セバー・オートモーティブ
ジョニー・ハーバート
ジェイミー・デーヴィス
アレクサンダー・フライ
サム・ハンコック
ペドロ・ラミー
クリストフ・ブシュー
スティーブ・ザッキア
ロマン・ルシノフ
2005年 ペスカロロ・スポール チェンバレン-シナジー・モータースポーツ BMS・スクーデリア・イタリア セバー・オートモーティブ
ジャン=クリストフ・ブイヨン
エマニュエル・コラール
ガレス・エヴァンズ ミケーレ・バリタン
クリスチャン・ペスカトリ
トニ・セイラー
マルク・リープ
ザビエル・ポンピドゥー
2006年 ペスカロロ・スポール バラージ-イプシロン アストンマーティン・ラルブル アウターランド・スポーツ
ジャン=クリストフ・ブイヨン
エマニュエル・コラール
ジュアン・バラージ
ミカエル・フェルゲルス
ガブリエレ・ガーデル
ペドロ・ラミー
ヴィンセント・フォッセ
ジョエル・カマティアス
マルク・リープ
2007年 チーム・プジョー・トタル RML チーム・オレカ ヴァーゴ・モータースポーツ
ペドロ・ラミー
ステファン・サラザン
トーマス・エルドス
マイク・ニュートン
ソエイル・アヤリ
ステファン・オルテリ
ロブ・ベル
2008年 アウディスポーツ・チーム・ヨースト ヴァン・メルクティン・モータースポーツ リュック・アルファン・アベンチャーズ ヴァーゴ・モータースポーツ
アレクサンドル・プレマ
マイク・ロッケンフェラー
ヨス・フェルスタッペン パトリス・ゲースラール
ギョーム・モロー
ロブ・ベル
2009年 アストンマーティン・レーシング クイフェル・ASM・チーム リュック・アルファン・アベンチャーズ チーム・フェルバーマイヤー・プロトン
トーマス・エンゲ
ヤン・チャロウズ
シュテファン・ミュッケ
ミゲル・アマラル
オリヴィエ・プラ
ヤン・クラリー
パトリス・ゲースラール
マルク・リープ
リヒャルト・リーツ
2010年 LMP1 LMP2 FLM GT1 GT2
チーム・オレカ・マットムート RML DAMS ラルブル・コンペティション チーム・フェルバーマイヤー・プロトン
ステファン・サラザン トーマス・エルドス
マイク・ニュートン
アンドレア・バレーシ
ギー・シャランドン
ガブリエレ・ガーデル
パトリス・ゲースラール
マルク・リープ
リヒャルト・リーツ
2011年 LMP1 LMP2 FLM LMGTE Pro LMGTE Am
レベリオン・レーシング グリーヴス・モータースポーツ ペガサス・レーシング AFコルセ IMSA・パフォーマンス・マットムート
エマニュエル・コラール
ジュリアン・ジュース
トム・キンバー=スミス
カリム・オジェ
ジュリアン・シェール
ミルコ・シュティス
パトリック・シモン
ジャンマリア・ブルーニ
ジャンカルロ・フィジケラ
ニコラ・アルミンド
レイモンド・ナラック
2012年 LMP2 LMPC LMGTE Pro LMGTE Am
ティリエ・バイ・TDSレーシング ブーツェン・ジニオン・レーシング JMW・モータースポーツ IMSA・パフォーマンス・マットムート
マティアス・ベシェ
ピエール・ティリエ
ジョン・ハーツホーン ジョニー・コッカー ニコラ・アルミンド
レイモンド・ナラック
アンソニー・ポンス
2013年 LMP2 LMPC LMGTE GTC
シグナテックアルピーヌ チーム・エンデュランス・チャレンジ ラム・レーシング SMPレーシング
ネルソン・パンシアティッシ
ピエール・ラグ
ポール=ルー・シャタン
ガリー・ヒルシュ
ジョニー・モウレム
マット・グリフィン
ファビオ・バビーニ
キリル・レディギン
ヴィクトル・シャイタル
2014年 LMP2 LMGTE GTC
シグナテックアルピーヌ SMPレーシング SMPレーシング
ポール=ルー・シャタン
ネルソン・パンシアティッシ
オリバー・ウェブ
アンドレア・ベルトリーニ
ヴィクトル・シャイタル
セルゲイ・ズロービン
オリビエ・ベレッタ
アントン・ラディギン
デヴィ・マルコゾフ
2015年 LMP2 LMP3 LMGTE GTC
グリーヴス・モータースポーツ チーム・LNT フォーミュラ・レーシング TDSレーシング
ガリー・ヒルシュ
ビヨン・ビルドハイム
ジョン・ランカスター
クリス・ホイ
チャーリー・ロバートソン
ジョニー・ラウルセン
ミッケル・マック
アンドレア・リツォーリ
エリック・デルモン
ディーノ・ルナルディ
フランク・ペレーラ
2016年 LMP2 LMP3 LMGTE
G-ドライブ・レーシング ユナイテッド・オートスポーツ アストンマーティン・レーシング
サイモン・ドゥーラン
ハリー・ティンクネル
ギド・ヴァン・デル・ガルデ
アレックス・ブランドル
クリスティアン・イングランド
マイク・グアスク
アンドリュー・ハワード
アレックス・マクダウォール
ダレン・ターナー
2017年 G-ドライブ・レーシング ユナイテッド・オートスポーツ JMW・モータースポーツ
メモ・ロハス
レオ・ルーセル
ジョン・ファルブ
ショーン・レイホール
ジョディ・ファニン
ロバート・スミス
2018年 G-ドライブ・レーシング RLR・Mスポーツ プロトン・コンペティション
アンドレア・ピッツィトーラ
ロマン・ルシノフ
ジョン・ファラノ
ロブ・ガロフォール
ジョブ・ヴァン・ウィタート
ジャンルカ・ローダ
ジョルジオ・ローダ
2019年 IDECスポーツ ユーロインターナショナル ルジッチ・レーシング
メモ・ロハス
ポール・ラファルグ
ポール=ルー・シャタン
ミッケル・イェンセン
イェンス・ペーターソン
ファビアン・ラベルニュ
ニクラス・ニールセン
アレッサンドロ・ピエール・グイディ
2020年 ユナイテッド・オートスポーツ ユナイテッド・オートスポーツ プロトン・コンペティション
フェリペ・アルブケルケ
フィリップ・ハンソン
ロバート・ウェルドン
ウェイン・ボイド
トム・ギャンブル
アレッシオ・ピカリエッロ
ミケーレ・ベレッタ
クリスチャン・リード
2021年 LMP2 LMP2 Pro-Am LMP3 LMGTE
チーム・WRT G-ドライブ・レーシング DKRエンジニアリング アイロン・リンクス
ルイ・デレトラズ
ロバート・クビサ
イェ・イーフェイ
ジョン・ファルブ
ルイ・アンドラーデ
ローレンス・ホール マッテオ・クレッソーニ
リノ・マストロナルディ
ミゲル・モリーナ
2022年 プレマ・レーシング レーシング・チーム・ターキー クール・レーシング プロトン・コンペティション
ルイ・デレトラズ
フェルディナント・ハプスブルク
チャーリー・イーストウッド
サリー・ヨルク
マイク・ベンハム
マルテ・ヤコブセン
モーリス・スミス
ジャンマリア・ブルーニ
ロレンツォ・フェラーリ
クリスチャン・リード
2023年 アルガルヴェ・プロ・レーシング AFコルセ クール・レーシング プロトン・コンペティション
ジェームス・アレン
アレックス・リン
キフィン・シンプソン
フランソワ・ペロード
マシュー・バキシビエール
エイドリアン・チラ
アレッハンドロ・ガルシア
マルコス・シーベルト
ライアン・ハードウィック
ザカリー・ロビション
アレッシオ・ピカリエッロ

脚注

  1. ^ A new logo for a new start - ELMS・2011年12月12日
  2. ^ ELMS、今季残りのレース開催をキャンセルへ - オートスポーツ・2012年7月21日
  3. ^ エントラントの減少により2016年から前座レースである「ミシュラン・ル・マン・カップ」へと独立していたGTCクラスがGT3車両を用いていたため、LMGT3クラスは実質「帰ってきた」ことになる。

関連項目

外部リンク


ル・マン耐久シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 02:16 UTC 版)

クリスチャン・ペスカトリ」の記事における「ル・マン耐久シリーズ」の解説

チーム使用車両クラス12345順位ポイント2005年BMSスクーデリア・イタリアフェラーリ・550-GTSマラネロGT1SPA3 MNZ1 SIL6 NÜR3 IST1 1位 35 太字ポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

※この「ル・マン耐久シリーズ」の解説は、「クリスチャン・ペスカトリ」の解説の一部です。
「ル・マン耐久シリーズ」を含む「クリスチャン・ペスカトリ」の記事については、「クリスチャン・ペスカトリ」の概要を参照ください。

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