2013年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズとは? わかりやすく解説

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2013年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 03:18 UTC 版)

2013年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズ
前年: 2012 翌年: 2014

2013年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズは、フランス西部自動車クラブ (ACO) の統括するヨーロピアン・ル・マン・シリーズEuropean Le Mans Series season, ELMS ル・マン・シリーズとして知られる)の10年目のシーズン。今年度は前年度までのオーガナイザー、ペーター・オートに代わってACOのル・マン耐久規定でマネージメントされた初のシーズンとなる[1]。選手権タイトルは4つのカテゴリーで争われ、2つはル・マン・プロトタイプ、2つはGTのカテゴリーとなる。2013年は4月13日のシルバーストンで開幕し、9月28日のポール・リカールまで全5戦でタイトルが争われた。

スケジュール

2012年シーズンはいくつかの計画されていたレースがエントラントが集まらなかったために中止となり、その結果2013年シーズンのカレンダーの変更に影響を与えた。全てのレースは週末の2日に短縮され、プラクティスと予選が金曜日、決勝が土曜日に行われた。また、レース自体も6時間から3時間に短縮された。ヨーロピアン・ル・マン・シリーズはいくつかの国際レースシリーズと共催となり、FIA 世界耐久選手権ワールドシリーズ・バイ・ルノー、FFSA GT選手権などと共に行われた[1]

シルバーストン・サーキットでのレースが2011年以来復帰する。このレースは翌日行われる世界耐久選手権、シルバーストン6時間のサポートレースとして実施される。また、イモラ・サーキットもGTツアーシリーズの1戦として復帰した。レッドブル・リンクでのレースは初の開催となり、ハンガロリンクも同様に初開催となる。最終戦のポール・リカールのみが前年に引き続いて開催されるが、このレースで使用されるレイアウトはミストラル・ストレートのシケインを使用しない全長版で行われる。シーズン終盤の3戦はワールドシリーズ・バイ・ルノーと共催される[1]

ラウンド レース サーキット 開催日
1 シルバーストン3時間レース シルバーストン・サーキット 4月13日
2 イモラ3時間レース イモラ・サーキット 5月18日
3 レッドブル・リンク3時間レース レッドブル・リンク 7月20日
4 ハンガロリンク3時間レース ハンガロリンク 9月14日
5 ル・カステレ3時間レース ポール・リカール・サーキット 9月28日

エントリーリスト

2013年のエントリーリストは2月8日に発表され、LMP2が11台、LMPCが3台、LMGTEが10台、GTCが5台と、29台の参加によりフルグリッドとなる予定であった[2]。しかしながら開幕戦のシルバーストンには23台しか参加しなかった。

LMP2

チーム 車両 エンジン タイヤ No ドライバー 出場ラウンド
ティリエ・バイ・TDSレーシング オレカ・03 ニッサン VK45DE 4.5 L V8 D 1 ピエール・ティリエ[2] 全戦
ジョナサン・ヒルシ[3] 1
マティアス・ベシェ[4] 2-5
グリーヴス・モータースポーツ ザイテック・Z11SN ニッサン VK45DE 4.5 L V8 D 3 クリス・ダイソン[5] 1
マイケル・マーサル[5] 1
デヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン[5] 2
トム・キンバー=スミス[5] 2
ブーツェン・ジニオン・レーシング オレカ・03 ニッサン VK45DE 4.5 L V8 D 4 バスティエン・ブリエール[5] 1-2
トーマス・ダゴニュー[5] 1-2
ジョン・ハーツホーン[5] 1-2
ドミニク・クライハマー 3
トーマス・ホルツァー 3
アレックス・カパディア[6] 4-5
ハリド・アル・ムダフ[6] 4
ルノー・クーペンス 5
ジェームズ・スウィフト 5
マーフィー・プロトタイプス オレカ・03 ニッサン VK45DE 4.5 L V8 D 18 ブレンドン・ハートリー[2] 全戦
マーク・パターソン[5] 1-2
ジョナタン・ヒルシ 3-5
HVM ステータスGP ローラ・B12/80 ジャッド HK 3.6 L V8 D 30 トニー・バージェス[4] 2
ジョナタン・ヒルシ[4] 2
レース・パフォーマンス オレカ・03 ジャッド HK 3.6 L V8 D 34 ミケル・フライ[2] 全戦
パトリック・ニーダーハウザー[2] 1-4
マーセロ・マラテオット 5
シグナテックアルピーヌ[7] アルピーヌ (オレカ・03) ニッサン VK45DE 4.5 L V8 M 36 ピエール・ラグ[2] 全戦
ネルソン・パンシアティッシ[7] 全戦
SMPレーシング オレカ・03 ニッサン VK45DE 4.5 L V8 D 37 マウリツィオ・メディアーニ 3-5
セルゲイ・ズロービン 3-5
Jotaスポーツ ザイテック・Z11SN ニッサン VK45DE 4.5 L V8 D 38 オリヴァー・ターヴェイ[2] 全戦
サイモン・ドゥーラン[2] 全戦
DKRエンジニアリング ローラ・B11/40 ジャッド HK 3.6 L V8 D 39 オリヴィエ・ポルタ[2] 1-2
ロマン・ブランデラ[3] 1-2
ステファン・ラフィン 1
ベルナール・デレス[4] 2
モラン・レーシング モーガン・LMP2 ジャッド HK 3.6 L V8 D 43 ナターシャ・ガシュナン[2] 全戦
フランク・マイルー[5] 1-3
クリスチャン・クリエン[8] 4-5

LMPC

チーム 車両 エンジン タイヤ No. ドライバー 出場ラウンド
アルガルヴェ・プロ・レーシングチーム オレカ・FLM09 シボレー LS3 6.2L V8 M 46 C.O ジョーンズ 3-4
ニッキー・カッツバーグ 3-4
チーム・エンデュランス・チャレンジ オレカ・FLM09 シボレー LS3 6.2L V8 M 47 アレックス・ローン[3] 1-3
マチュー・レキュイエール[3] 1-2
ニコ・ベルドンク 3
48 ソヘイル・アヤリ[3] 全戦
アンソニー・ポンス [3] 全戦
49 ポール・ループ・シャタン[9] 全戦
ゲイリー・ヒルシュ[9] 全戦

LMGTE

チーム 車両 エンジン タイヤ No. ドライバー 出場ラウンド
ラム・レーシング フェラーリ・458イタリア GT2 フェラーリ F142 4.5 L V8 M 52 ジョニー・モウレム[2] 全戦
マット・グリフィン[2] 全戦
53 グンナー・ジャネット[2] 全戦
フランク・モンテカルボ[3] 全戦
AFコルセ フェラーリ・458イタリア GT2 フェラーリ F142 4.5 L V8 M 54 ヤニック・マレゴル[2] 全戦
ジャン=マルク・バチェリアー[2] 全戦
ハワード・ブランク[2] 全戦
55 ピエルジュゼッペ・パラジーニ[5] 全戦
マルコ・チオーチ[5] 全戦
フェデリコ・レオ[5] 全戦
JMWモータースポーツ フェラーリ・458イタリア GT2 フェラーリ F142 4.5 L V8 D 66 アンドレア・ベルトリーニ[2] 全戦
ジョエル・カマティアス[2] 全戦
IMSAパフォーマンス・マットムート ポルシェ・997 GT3-RSR ポルシェ 4.0 L Flat-6 M 67 パトリス・ミレシ[2] 全戦
ヴォルフ・ヘンツラー[10] 1
パトリック・ロング[4] 2
ジャン=カール・バーネイ 3-5
プロスピード・コンペティション ポルシェ・997 GT3-RSR ポルシェ 4.0 L Flat-6 M 75 フランソワ・パーロド[5] 全戦
エマニュエル・コラール[5] 1, 3-5
セバスチャン・クルービリ[5] 1-2
プロトン・コンペティション ポルシェ・997 GT3-RSR ポルシェ 4.0 L Flat-6 M 77 クリスチャン・リード[3] 全戦
ジャンルカ・ロダ[3] 1-3
ニック・タンディ[3] 1, 3-5
パオロ・ルバーティ[4] 2
クラウス・バハラー 4-5
88 ホルスト・フェルバーマイヤーJr. 3
ホルスト・フェルバーマイヤーSr. 3
クラウス・バハラー[6] 3

GTC

チーム 車両 エンジン タイヤ No. ドライバー 出場ラウンド
コックス・レーシング ランボルギーニ・ガヤルド LP600+ GT3 ランボルギーニ 5.2 L V10 M 60 ピーター・コックス[2] 2-5
ニコ・プロンク[2] 2-5
デニス・レテラ[6] 4-5
AFコルセ フェラーリ・458イタリア GT3 フェラーリ 4.5 L V8 M 62 アンドレア・リゾーリ[5] 全戦
ステファノ・ガイ[5] 全戦
ロレンツォ・ケース[5] 全戦
モモ・メガトロン DF1 アウディ・R8 LMS アウディ 5.2 L V10 M 65 ディラン・ダーデール[3] 1-2
ラッフィー・バーダー[3] 1-2
クーバ・ギーアマツィアク[3] 1-2
SMPレーシング フェラーリ・458イタリア GT3 フェラーリ 4.5 L V8 M 68 アレクサンドル・フロロフ[4] 2
デヴィ・マルコゾフ[4] 2
ユーリ・エフスチグネーフ[4] 2
ミカ・サロ 5
ボリス・ローテンバーグ 5
アントン・レディジン 5
69 ファビオ・バビーニ[4] 2-5
キリル・レディジン[4] 2-5
ヴィクトル・シャイタル[4] 2-5
72 ボリス・ローテンバーグ[4] 2
セルゲイ・ズロービン[4] 2
マウリツィオ・メディアーニ[4] 2
デヴィ・マルコゾフ[4] 3-5
アレクサンドル・フロロフ[4] 3-5
ルカ・ペルジアーニ 3-5
エキュリー・エコッセ[11] BMW Z4 GT3 BMW 4.4 L V8 M 79 オリー・ミルロイ[11] 全戦
アンドリュー・スミス[11] 1-3, 5
アリスデアー・マケイグ[11] 1, 3-4
ジョー・トゥイマン[11] 2, 4
フィル・クウェイフ 5
イージーレース フェラーリ・458イタリア GT3 フェラーリ 4.5 L V8 M 83 トマッソ・ロッカ[6] 4
ディエゴ・ロマニーニ[6] 4
ファビオ・マンシーニ[6] 4
DKRエンジニアリング BMW Z4 GT3(2011年仕様) BMW 4.4 L V8 M 85 マチュー・レキュイエール 5
トーマス・アカリー 5
ディミトリ・エンジャルベール 5
スクーデリア・ヴィローバ・コルセ フェラーリ・458イタリア GT3 フェラーリ 4.5 L V8 M 86 スティーブ・ヒエッセ 5
セドリック・メザール 5

レース結果

ラウンド サーキット LMP2 優勝チーム LMPC 優勝チーム LMGTE 優勝チーム GTC 優勝チーム レポート
LMP2 優勝ドライバー LMPC 優勝ドライバー LMGTE 優勝ドライバー GTC 優勝ドライバー
1 シルバーストン No. 38 JOTAスポーツ No. 48 チーム・エンデュランス・チャレンジ No. 77 プロトン・コンペティション No. 79 エキュリー・エコッセ 詳細
サイモン・ドゥーラン
オリヴァー・ターヴェイ
ソエイル・アヤリ
アントニー・ポンス
クリスティアン・リート
ジャンルカ・ロダ
ニック・タンディ
アンドリュー・スミス
オリー・ミルロイ
アリスデアー・マケイグ
2 イモラ No. 1 ティリエ・バイ・TDSレーシング No. 49 チーム・エンデュランス・チャレンジ No. 52 ラム・レーシング No. 69 SMPレーシング 詳細
ピエール・ティリエ
マティアス・ベシエ
ポール=ルゥ・シャタン
ガリー・ヒルシュ
ジョニー・マウレム
マット・グリフィン
ファビオ・バビーニ
キリル・レディギン
ヴィクトル・シャイタル
3 レッドブル No. 1 ティリエ・バイ・TDSレーシング No. 49 チーム・エンデュランス・チャレンジ No. 52 ラム・レーシング No. 69 SMPレーシング 詳細
ピエール・ティリエ
マティアス・ベシェ
ポール=ルゥ・シャタン
ガリー・ヒルシュ
ジョニー・マウレム
マット・グリフィン
ファビオ・バビーニ
キリル・レディギン
ヴィクトル・シャイタル
4 ハンガロリンク No. 36 シグナテックアルピーヌ No. 49 チーム・エンデュランス・チャレンジ No. 77 プロトン・コンペティション No. 69 SMPレーシング 詳細
ピエール・ラグ
ネルソン・パンシアティッシ
ポール=ルゥ・シャタン
ガリー・ヒルシュ
クリスティアン・リート
ニック・タンディ
クラウス・バフラー
ファビオ・バビーニ
キリル・レディギン
ヴィクトル・シャイタル
5 ポール・リカール No. 18 マーフィー・プロトタイプス No. 48 チーム・エンデュランス・チャレンジ No. 52 ラム・レーシング No. 69 SMPレーシング 詳細
ブレンドン・ハートリー
ジョナタン・ヒルシ
ソエイル・アヤリ
アントニー・ポンス
ジョニー・マウレム
マット・グリフィン
ファビオ・バビーニ
キリル・レディギン
ヴィクトル・シャイタル

参照

  1. ^ a b c Plans for 2013 European Le Mans Series Unveiled”. European Le Mans Series (2012年10月20日). 2012年10月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u “Bumper twenty-nine car grid for 2013 ELMS”. European Le Mans Series. (2013年2月8日). http://www.europeanlemansseries.com/en/s03_actualites/s03p02_detail_actualite.php?news=2240 2013年2月8日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m “Thirty cars and ten different nationalities to start the first ELMS round”. European Le Mans Series. (2013年2月8日). http://www.europeanlemansseries.com/en/s03_actualites/s03p02_detail_actualite.php?news=2270 2013年2月8日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q "“Imola Entriy list”. European Le Mans Series. (2013年5月18日). http://www.europeanlemansseries.com/en/s52_circuits/s52p06_engages.php?circuit=23&annee=2013 2013年5月18日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 2013 EUROPEAN LE MANS SERIES - 3 HOURS OF SILVERSTONE - PROVISIONAL ENTRY LIST”. European Le Mans Series (2013年4月3日). 2013年4月8日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g “Hungaroring Entries”. European Le Mans Series. (2013年9月9日). http://www.europeanlemansseries.com/en/s52_circuits/s52p06_engages.php?circuit=20&annee=2013 2013年9月9日閲覧。 
  7. ^ a b Watkins, Gary (2013年3月8日). “Renault unveils Le Mans plans for Alpine brand”. Autosport (Haymarket Publications). http://www.autosport.com/news/report.php/id/105905 2013年3月8日閲覧。 
  8. ^ Watkins, Gary (2013年8月26日). “Ex-F1 driver Christian Klien to race in European Le Mans Series”. autosport.com. http://www.autosport.com/news/report.php/id/109501 2013年8月26日閲覧。 
  9. ^ a b “Team Endurance Challenge - Paul Loup Chatin and Gary Hirsch form the third driver line-up”. European Le Mans Series. (2013年3月21日). http://www.europeanlemansseries.com/en/s03_actualites/s03p02_detail_actualite.php?news=2276 2013年3月21日閲覧。 
  10. ^ “Wolf Henzler on the 997 RSR IMSA Performance Matmut in ELMS and Le Mans”. enduranceinfo.com. (2013年3月26日). http://endurance-info.com/version2/news-focus-16912.html 2013年3月26日閲覧。 
  11. ^ a b c d e Watkins, Gary (2013年3月12日). “Ecurie Ecosse moves to European Le Mans Series as it eyes Le Mans”. Autosport (Haymarket Publications). http://www.autosport.com/news/report.php/id/105970 2013年3月13日閲覧。 

外部リンク




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