リレー走の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 01:58 UTC 版)
400メートルリレー走 男子・女子・混合がある。4人の走者でトラック1週を継走する種目で、オリンピックを初めとする主要大会以外にも、運動会などの種目としても実施されることが多い。 他のリレー種目に比べ1人当たりが走る距離も100mと短い為、標準的な種目といえる。 陸上競技関係者の間では、400mを継走する事から「4継(ヨンケイ)」と省略され呼ばれることが多い。 800メートルリレー走 1人トラック半周(200m)を走りバトンを繋ぐリレー種目。第3走者からオープンレーンになる特徴がある。 2002年までは、400メートルリレー走とともに中学男子の公式種目として実施されていたが、2003年からは400メートルリレー走に一本化され実施されなくなった。 国内では各地方の競技会などで実施される程度にまで実施される機会が少なくなったが、国際的にはIAAF世界リレー大会などで実施種目になっている。 陸上競技関係者の間では、800mを継走する事から「8継(ハチケイ、ハッケイ)」と省略され呼ばれることが多い。 1600メートルリレー走 1人トラック1周(400m)を走りバトンを繋ぐリレー種目。第2走者からオープンレーンになる。 走る合計距離が1600m(=約1マイル)であることから、陸上競技関係者の間では「マイル(マイルリレー)」と呼ばれることが多い。 陸上競技の大会では主に最終種目として実施される事が多い。(中学の場合は400メートルリレー走) 男女混合は2015年世界ユース選手権から行われており、2021年現在男女混合種目としては唯一世界記録および日本記録が公認される。 3200メートルリレー走 1人トラック2周(800m)を走りバトンを繋ぐリレー種目。 1600メートルリレー走までは第1走者がスターティングブロックを利用してスタートするのに対し、3200メートルリレー走からはスタンディングスタートになる。 オープンレーンも第1走者からになる。 国内では実施される事が少ない種目で、国際的にもオリンピックや世界選手権などの主要大会では実施されていないが、IAAF世界リレー大会の実施種目になっている。 6000メートルリレー走 1人トラック3周と300m(1500m)を走りバトンを繋ぐリレー種目。 主に大学や地方の陸上競技協会が主催する記録会などで実施される種目で、オリンピックや国内の主要大会では大会日程などの問題もあることからか、ほとんど実施されていない。 IAAF世界リレー大会では第1回のみで実施されていたが、第2回大会以降は実施されていない。 スウェーデンリレー 他のリレー種目と異なり、走者全員が走る距離が違うリレー種目。 第1走者から順に100mごと距離が長くなり、最終的に第4走者は400mを走る。 種目名の由来は、スウェーデンで当種目が盛んに実施されていたことに由来するが、大会によってこの種目の呼称がまちまちで、「スウェーディッシュリレー」や「1000メートルリレー走」、「メドレーリレー」などと呼ばれることもある。 ディスタンスメドレーリレー 第1走者から順に1200m→400m→800m→1600mの順に継走する、リレー種目の中でも異色の種目。 中長距離選手向けのスウェーデンリレーなどと呼ばれる事もある。 国内では実施された事例は少ない。IAAF世界リレー大会の第2回大会で6000メートルリレー走に代わり新種目として採用されたが、第3回以降は実施されていない。 スプリントメドレーリレー 基本的には800mか1600mを4人で継走するが、4人の走者のうち、2人が短い距離を走り、残り2人が異なる長い距離を走るという種目。 800mの場合は100mが2人、残り2人は200mと400mそれぞれを継走し、1600mの場合は200mが2人、残り2人は400mと800mをそれぞれ継走する。 その異色さ故に、他のリレー種目よりも実施される事が極めて少ないが、運動会などで数名だけ距離を長く走るリレーに関しては、このスプリントメドレーリレーに含まれる。 また、1000mのバリエーションもあるが、1000mに関してはスウェーデンリレーと別枠で扱われる事が多い。 2×2×400mリレー 混合。男女1人ずつの2人のチームで競う競技で、2人の選手が400mを2回走る。男女どちらから走っても良いが交互に2回ずつ走る事とする。スタートはスタンディングスタートで行い、第1走者1周目の途中からオープンレーンとなる。IAAF世界リレー2019横浜大会から行われている。 シャトルハードルリレー 男子・女子・混合がある。男女2人ずつ計4人が男女交互に直線の110mハードルを走る。バトンは使用しない。第一走者は女子からとなる。第二走者の男子は女子のゴール地点で反対向きでスタートブロックについて用意しており女子がゴールラインを超えた時点でスタートできる。混合はIAAF世界リレー2019横浜大会から行われている。
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