ヨウ化バナジウム(III)とは? わかりやすく解説

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ヨウ化バナジウム(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/18 08:02 UTC 版)

ヨウ化バナジウム(III)
特性
化学式 VI3
外観 黒色固体
密度 5.14 g/cm3, 固体
への溶解度 可溶
構造
配位構造 八面体形
関連する物質
その他の陰イオン 臭化バナジウム(III)
その他の陽イオン ヨウ化バナジウム(II)
ヨウ化チタン(III)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヨウ化バナジウム(III)(ヨウかバナジウム さん、Vanadium(III) iodide)は、化学式が VI3 と表されるバナジウムヨウ化物である。常磁性固体で、バナジウム粉末とヨウ素を 500 ℃ 程度に加熱することにより得られる[1]。吸湿性が高く、水に溶けると V(III) 化合物に特有の緑色のイオンが生じる。

金属バナジウムとヨウ素によりヨウ化バナジウム(III)が生じる反応は可逆反応のため、化学輸送法で純度の高い金属バナジウムを得ることができる。

VI3結晶構造はヨウ化ビスマス(III)と同じ六方最密充填構造で、各バナジウム中心は八面体の3分の1を占める。

VI3熱分解すると不均化してヨウ化バナジウム(II) VI2 とヨウ化バナジウム(IV) VI4 が生じる。この VI4 は蒸気輸送法で発生する揮発性ガスの主成分であると言われる。

脚注

  1. ^ Juza, D.; Giegling, D. and Schäfer, H. (1969). “Über die Vanadiniodide VJ2 und VJ3”. Z. anorg. allg. Chem. 366: 121–9. doi:10.1002/zaac.19693660303. 





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