ヨウ化ニッケル(II)とは? わかりやすく解説

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ヨウ化ニッケル(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/17 15:59 UTC 版)

ヨウ化ニッケル(II)
識別情報
CAS登録番号 13462-90-3
特性
化学式 NiI2
モル質量 312.5 g/mol
外観 黒色固体
密度 5.38 g cm-3
融点

780 °C, 1053 K, 1436 °F

沸点

797 °C, 1070 K, 1467 °F

への溶解度 易溶
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヨウ化ニッケル(II)(ヨウかニッケル(II)、Nickel(II) iodide)は、化学式が NiI2無機化合物である。青みがかった黒色の常磁性の固体で、に溶かすと青緑色の溶液となる[1]。無水物の結晶は塩化カドミウムのそれと類似しており、Ni(II) を中心とした正八面体配位構造をとる。容易に水和するが、水和物はヨウ化水素酸中で酸化ニッケル、水酸化ニッケルまたは炭酸ニッケルを分解することによって合成できる。

利用

ヨウ化ニッケル(II)は例えばカルボニル化反応の触媒のように、いくつかの工業において利用されている[2]。また、有機合成化学では、ヨウ化サマリウム(II)とともに試薬として使われる[3]

脚注

  1. ^ Lide, D. R., ed. (2005), CRC Handbook of Chemistry and Physics (86th ed.), Boca Raton (FL): CRC Press, ISBN 0-8493-0486-5
  2. ^ W. Bertleff, M. Roeper, X. Sava, “Carbonylation” in Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry, Wiley-VCH: Weinheim, 2003. DOI: 10.1002/14356007.a05 217.
  3. ^ Shinichi Saito, Nickel(II) Iodide" in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 2008. DOI: 10.1002/047084289X.rn00843. Article Online Posting Date: March 14, 2008.





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