ヨウ化トリウム(IV)とは? わかりやすく解説

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ヨウ化トリウム(IV)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/12 02:49 UTC 版)

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ヨウ化トリウム(IV)
識別情報
CAS登録番号 7790-49-0
特性
化学式 ThI4
モル質量 739.656 g/mol
外観 白色ないし黄色の結晶
密度 6 g/cm³, 固体
融点

570℃

沸点

837℃

構造
結晶構造 単斜晶系
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ヨウ化トリウム(IV)(ヨウかトリウム、thorium(IV) iodide) はトリウムヨウ化物で、化学式 ThI4 で表される無機化合物

製法

石英製容器に二酸化トリウム炭素粉末を密封して加熱し、850℃付近でヨウ素蒸気を通すとヨウ化トリウムの無水物の結晶が生じる。強い吸湿性があるため、水和物の脱水により無水物を得ることは困難である。

性質

水に易溶。金属トリウムとともに800℃以上に長時間加熱するとヨウ化トリウム(III)が生じる。1,250℃付近まで加熱するとトリウムとヨウ素に分解し、480℃付近まで冷却すると再びヨウ化トリウム(IV)となる。この可逆反応を応用し、純粋な金属トリウムの精製に使われる。

参考文献

松岡敬一郎 『ヨウ素綜説(第二版)』 霞ヶ関出版、1992年ISBN 9784760301355





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