モバイルセントレックス‐サービス【mobile centrex service】
読み方:もばいるせんとれっくすさーびす
モバイルセントレックスサービス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 15:34 UTC 版)
「IPセントレックス」の記事における「モバイルセントレックスサービス」の解説
モバイルセントレックスサービス(mobile centrex service)は、企業などが構内用の無線IP電話やPHSなどの制御装置の設置・管理を外部に委託する構成方法である。 企業向けFixed Mobile Convergenceとして、構外で使用する携帯電話などの管理も一括して請け負う形式が多いので、電気通信事業者による顧客の囲い込みの武器となることが期待されている。 無線IP電話機を使用したものが実用化されている。また、携帯電話を内線でそのまま使用し、携帯電話の通話料金の低減が可能なサービスが、2005年に開始された。 携帯電話と無線IP電話機のデュアル機を構内の無線LANに接続するもの。専用の端末が必要。NTTドコモのPASSAGE DUPLEが代表的なサービス。ピックアップ、ダイヤルイン、着信転送、といった通常のビジネス用内線と同等の機能を有しているほか、プレゼンス機能などもある。ただし構内に無線LANアンテナを立てるなど、初期費用が高い。このようなモバイルセントレックスのASPサービスとしてNTTドコモのビジネスmoperaIPセントレックスやNTTPCコミュニケーションズのモバイルセントレックスサービスなどが提供されている。 同様の個人向けのサービスとしてホームUといったサービスも開始されている。 構内に内線電話用の携帯電話基地局を設置し内線電話交換機に接続するもの。普通の携帯電話端末機が使用できるが、初期費用が高い。 既存の携帯電話基地局を利用して仮想内線網を構成するもの。普通の携帯電話端末機が使用でき初期費用が安いが、既存の内線電話との連携がとりにくい。OFFICEED、OFFICE WIDSといった、内線と連携をとれるサービスも開始されている。またNTTドコモから2009年度にはオフィスリンク(全国型内線サービス)といった、日本全国のFOMAエリア内で内線が利用できるサービスが提供されている。 近年では、携帯電話やPHSそのものに音声通話定額制の料金プランが整備されつつあり、費用・構成の問題後が収束される可能性がある。一方、既存の内線への接続は外線経由ということになり、PBXとの連携などができないという問題が出てくる。
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