ムスクケトン
分子式: | C14H18N2O5 |
その他の名称: | マスクケトン、ムスクケトン、Musk ketone、4'-tert-Butyl-2',6'-dimethyl-3',5'-dinitroacetophenone、1-[4-(1,1-Dimethylethyl)-2,6-dimethyl-3,5-dinitrophenyl]ethanone、3',5'-Dinitro-4'-tert-butyl-2',6'-dimethylacetophenone、エースフェノン、Acephenone、2-Acetyl-5-tert-butyl-4,6-dinitro-1,3-dimethylbenzene、1-Acetyl-4-tert-butyl-2,6-dimethyl-3,5-dinitrobenzene、1-(4-tert-Butyl-2,6-dimethyl-3,5-dinitrophenyl)ethanone |
体系名: | 3',5'-ジニトロ-2',6'-ジメチル-4'-tert-ブチルアセトフェノン、2',6'-ジメチル-3',5'-ジニトロ-4'-tert-ブチルアセトフェノン、1-tert-ブチル-4-アセチル-3,5-ジメチル-2,6-ジニトロベンゼン、3',5'-ジニトロ-4'-tert-ブチル-2',6'-ジメチルアセトフェノン、1-[4-(1,1-ジメチルエチル)-2,6-ジメチル-3,5-ジニトロフェニル]エタノン、4'-tert-ブチル-2',6'-ジメチル-3',5'-ジニトロアセトフェノン、2-アセチル-5-tert-ブチル-4,6-ジニトロ-1,3-ジメチルベンゼン、1-アセチル-4-tert-ブチル-2,6-ジメチル-3,5-ジニトロベンゼン、1-(4-tert-ブチル-2,6-ジメチル-3,5-ジニトロフェニル)エタノン |
ムスクケトン
ムスクケトン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/23 16:46 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ムスクケトン Musk Ketone[1] |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 81-14-1 |
特性 | |
化学式 | C14H18N2O5 |
モル質量 | 294.3 g mol−1 |
外観 | 淡黄色の板状または粉末状結晶 |
匂い | ムスク香 |
融点 | 137 °C, 410 K, 279 °F |
水への溶解度 | 不溶 |
溶解度 | 水、テルペン、プロピレングリコールに不溶、アルコールに難溶。 |
危険性 | |
引火点 | 114℃ |
半数致死量 LD50 | >5g/kg(ラット経口、ウサギ経皮とも) |
関連する物質 | |
関連するニトロムスク | ムスクキシレン ムスクアンブレット |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ムスクケトン(英: Musk Ketone)は、化学式C14H18N2O5で表される合成ムスクの一種。
用途
天然ムスクに良く似た香りを持ち、石鹸や化粧品などに好ましい粉っぽさを与える目的で使用されるほか、食品用フレーバーとしてもキャンディやチューインガムに少量使用される場合がある[1]。光により着色することがある[2]。
合成
m-キシレンを塩化アルミニウムを触媒としてイソブテンでtert-ブチル化することにより得た5-tert-ブチル-m-キシレンを[2]、塩化アセチルでアセチル化させたのち、硝酸と硫酸の混酸でニトロ化することにより得られる[1]。
安全性
ニトロ化合物であり、日本の消防法では危険物第5類(自己反応性物質)に分類される[3]。国際香粧品香料協会では、香料として使用する場合はムスクケトン中に不純物として含まれるムスクキシレンが0.1%以下のものでなければならないと定めている。
脚注
参考文献
- 湖上国雄『香料の物質工学 -製造・分析技術とその利用』地人書館、1995年、130-131頁。ISBN 4-8052-0491-5。
- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年、408-409頁。 ISBN 4-87326-460-X。
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