マヤ図象に見られる例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 15:11 UTC 版)
「ポポル・ヴフ」の記事における「マヤ図象に見られる例」の解説
現代のマヤ考古学者(第一人者としてマイケル・D・コウ)は、マヤの陶磁器や他の芸術品に『ポポル・ヴフ』の登場人物やエピソードの描写(例えば英雄双子、ホエザルの神、ヴクブ・カキシュの討伐、双子の死んだ父親フン・フンアフプーの似顔として広く信じられている像)を発見した。そのため象形文字的なテキストの付随する箇所は、理論上『ポポル・ヴフ』からの一節に関連する可能性がある。リチャード・D・ハンセン(英語版)はエル・ミラドール遺跡で、漆喰のフリーズに双子の英雄に見える浮遊する人物像2体を発見した。 英雄双子の物語に続くのは白と黄色のトウモロコシから創られた人類で、マヤ文化における農作物の飛びぬけた重要性が示されている。古典時代のマヤでは、フン・フンアフプーがトウモロコシの神を象徴していた可能性がある。『ポポル・ヴフ』では切り落とされた彼の頭はヒョウタンノキになったと明白に述べられているが、一部の学者はこのヒョウタンノキがカカオの実あるいはトウモロコシの穂と互換関係にあると考えている。この考えにおいて、断頭および生贄はトウモロコシの収穫および植栽や収穫に伴う供物に相当する。月と太陽の周期が農作物の季節を決定するため、植栽や収穫もマヤの天文学や暦に関連するものである。
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