マヤースラとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マヤースラの意味・解説 

マヤ (インド神話)

(マヤースラ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 01:24 UTC 版)

マヤMaya)は、インド神話に登場するアスラである。マヤースラMayāsura)とも言う。ダーナヴァ族である。マヤはダーナヴァの王ヴィプラチッティの子で、ヴァジュラカーマー、マンドーダリーの父にあたる。娘マンドーダリーは後に羅刹ラーヴァナの妃となった。アスラ族における建築家、技術者であり、ユディシュティラのために集会場をインドラプラスタ英語版に建設したとされる。

アルジュナクリシュナが火神アグニの要請でナーガタクシャカが住むカーンダヴァの森を焼いたとき、森の中にいたマヤは慌てて逃げようとした。これを見たアグニとクリシュナはマヤを殺そうとした。しかしマヤがアルジュナに助けを求めると、アルジュナはマヤの安全を約束したので、アグニもクリシュナもマヤを殺すことを思いとどまった。マヤは感謝し、アルジュナのために何か出来ることをしたいと申し出た。アルジュナはマヤに友情以外に何も望まなかった。しかしマヤは納得しなかったので、アルジュナはクリシュナのために何かして欲しいと言った。そこでクリシュナは考えて、ユディシュティラのためにすばらしい集会場を建設することを願った。

マヤはキンカラたち(ラークシャサ族の1派)を率いて同じダーナヴァ族のアスラ王ヴリシャパルヴァンの集会場(カイラス山北方、マイナーカ山の近くにあるとされる)から建設材料を取ってきた。またビーマのためにマンダートリ王の棍棒を、アルジュナのために水神ヴァルナの大法螺デーヴァダッタを持ち帰って与えた。そしてキンカラたちとともに今まで誰も目にしたことがない、神秘的な意匠に満ちた集会場を建設し、8千人のキンカラにこれを警備させた。

トリプラ

マヤは3つの町「トリプラ」(Tripura)を作り上げるほどの優秀な建築家であった。トリプラは繁栄を極め、力で持って三界(天界、空中界、地上界)を支配した。トリプラのうち2つの町は空と天界から世界を支配した。これに対しシヴァが3つの町トリプラを破壊しようとした。しかし、マヤはこの破壊を退けくべくシヴァ神を信仰することとした。こうしてマヤの力によってトリプラは守られたという。だがしかしトリプラースラの時代にトリプラは破壊されて三界支配も終焉してしまう。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マヤースラ」の関連用語

マヤースラのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マヤースラのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマヤ (インド神話) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS