マグダラのマリアの庇護のもとに
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 01:08 UTC 版)
「ジュール・ロワ」の記事における「マグダラのマリアの庇護のもとに」の解説
晩年はブルゴーニュ地方コート=ドール県のモルヴァン(フランス語版)山岳地帯、次いで、マグダラのマリアの庇護のもとに最期を迎えたいと、ユネスコの世界遺産サント=マドレーヌ大聖堂があるヴェズレー(ブルゴーニュ地方、ヨンヌ県)を終の棲家に選んだ。ジュール・ロワはこの地でヴェズレーに関する著書、マグダラのマリアに捧げる詩、アルジェリア内戦のさなか、母の墓参りにシディ・ムサを訪れた後に書いた『母にさようなら、私の心にさようなら』のほか、回想録『野蛮な記憶』、全3巻の日記を執筆・発表した。 1999年にヨンヌ県議会が大聖堂のすぐ近くにあるジュール・ロワのこの家を文化・歴史資料館にするために購入。このとき、彼は原稿、蔵書を含む書斎を寄贈した。 2000年6月15日、ヴェズレーにて92歳で死去。ヴェズレー墓地に埋葬された。 カトリーヌ・タスカ(フランス語版)文化相は、「多作な作家で、今世紀の大規模な解放戦争に参加した気性の荒い軍人」、「怒りっぽいけれどすぐに優しさを取り戻す人として広く知られ、愛された人」と評価した。リオネル・ジョスパン首相は、「インドシナ、そしてアルジェリアにおけるフランスの植民地政策を批判し続けた…一貫した独立心」を称え、『太陽神の馬たち』が「フランスとアルジェリアに共通の歴史における」植民地時代について、「感動を呼び起こし」、かつ、「反省を促す」作品であることを評価した。
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