マイク・ブラウン (バスケットボールコーチ)とは? わかりやすく解説

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マイク・ブラウン (バスケットボールコーチ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 01:42 UTC 版)

マイク・ブラウン
Mike Brown
クリーブランド・キャバリアーズHC時代のブラウン
(2008年)
ニューヨーク・ニックス HC
役職 ヘッドコーチ
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1970-03-05) 1970年3月5日(55歳)
出身地 オハイオ州コロンバス
身長(現役時) 191cm (6 ft 3 in)
体重(現役時) 91kg (201 lb)
キャリア情報
高校 ヴュルツブルク・アメリカン高等学校
大学 メサ・コミュニティー大学
サンディエゴ大学
NBAドラフト 1992年 / ドラフト外
ポジション G
指導者期間 1997年–現在
経歴
コーチ時代:
19971999 ワシントン・ウィザーズ (AC)
20002003 サンアントニオ・スパーズ (AC)
20032005 インディアナ・ペイサーズ (AC)
20052010 クリーブランド・キャバリアーズ
20112012 ロサンゼルス・レイカーズ
2013–2014 クリーブランド・キャバリアーズ
20162022 ゴールデンステート・ウォリアーズ (アソシエイトHC)
20222024 サクラメント・キングス
2025 ニューヨーク・ニックス
受賞歴

マイケル・バートン・ブラウンMichael Burton Brown1970年3月5日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバス出身のバスケットボール指導者。

経歴

オハイオ州コロンバスで誕生した後、父親がアメリカ軍に従軍していた関係でドイツヴュルツブルクで育ち、1988年に現地の高校を卒業した。バスケットボール、フットボール、野球などで優れた素質を示したブラウンはサンディエゴのコミュニティカレッジに2年間通ったのち、サンディエゴ大学に進学して1992年に同大学を卒業した。

1992年、ブラウンのNBAのキャリアはデンバー・ナゲッツで始まった。ダン・イッセルのもとでビデオの管理とスカウティングを担当した。1997年ワシントン・ウィザーズに移り、最初の2年間はバーニー・ビッカースタッフのもとでアシスタントコーチを務め、最後の1年はチームのスカウトとして貢献した。

2000年、ブラウンはグレッグ・ポポヴィッチによってサンアントニオ・スパーズのアシスタントコーチに招聘される。ブラウンのいる間、スパーズは毎年58勝以上した。

2003年にスパーズがNBAチャンピオンになるとブラウンはインディアナ・ペイサーズに引き抜かれ、リック・カーライルのアシスタントコーチに付いた。ブラウンが移籍した最初の年、ペイサーズはリーグ最高の61勝をあげ、イースタンカンファレンスファイナル出場を果たした。ブラウンはアシスタントコーチとして勝率.629の成績を残した。

2005年、ブラウンはブレンダン・マローンの後任としてクリーブランド・キャバリアーズのヘッドコーチに就任した。36歳のリーグでニュージャージー・ネッツローレンス・フランクに次いで2番目に若いヘッドコーチの誕生であった[1]

2007年6月2日、キャバリアーズはデトロイト・ピストンズを破り、チーム史上初となるイースタンカンファレンス優勝を果たした。しかし、その後のNBAファイナルではサンアントニオ・スパーズに敗れた。

2008-09シーズンには66勝16敗のチーム史上最高勝率を残し最優秀コーチ賞に選ばれた[2]。この年のオールスターゲームではイースタン・カンファレンスの指揮を執っている。

2009-2010シーズン、チームは61勝をあげたがカンファレンスセミファイナルでボストン・セルティックスに2勝4敗で敗れた。2年連続で60勝以上をあげたチームがNBAファイナルに出場できないのは初めてのことであった[3]。同年5月24日、彼は解任された[4][5]。同年12月からはESPNでスタジオアナリストも務めた[6]


2010-2011年シーズンを最後に退任したフィル・ジャクソンの後継者としてロサンゼルス・レイカーズヘッドコーチに就任[7][8]することとなったが、2012-2013シーズンは、プレシーズンから連敗を喫すなど成績不振を理由にヘッドコーチを解任された。

2013年4月24日、クリーブランド・キャバリアーズのヘッドコーチに再任された。2013-14シーズン、33勝49敗と成果を出せずに終わり、再び解任された[9]

2016年7月3日、ゴールデンステート・ウォリアーズのアシスタントコーチに就任[10]。カンファレンスプレーオフでは、病気で一時現場を離れたスティーブ・カーヘッドコーチに代わり暫定で指揮を執るなど、チームを纏め、NBAチャンピオンに貢献した。

2022年5月9日、サクラメント・キングスのヘッドコーチに就任した。就任1年目の2022-23シーズンに48勝34敗の成績を収め、キングスを2005-06シーズン以来、実に17年ぶりのプレーオフ進出に導いた。ブラウンはそのシーズンに自身2度目となるNBA最優秀コーチ賞を受賞した。2023-24シーズン終了後3年間契約を延長したが、2024-25シーズンの12月、13勝18負と負けが込んだ状態になると、成績不振により解任された[11]

ヘッドコーチ成績

NBAヘッドコーチ実績表略号説明
レギュラーシーズン G 試合数 W 勝利数 L 敗戦数 W–L % レギュラーシーズン勝率
ポストシーズン PG 試合数 PW 勝利数 PL 敗戦数 PW–L % プレイオフ勝率
チーム シーズン G W L W–L% シーズン結果 PG PW PL PW–L% 最終結果
CLE 2005–06 82 50 32 .610 セントラル2位 13 7 6 .538 カンファレンス準決勝敗退
2006–07 82 50 32 .610 セントラル2位 20 12 8 .600 NBAファイナル敗退
2007–08 82 45 37 .549 セントラル2位 13 7 6 .538 カンファレンス準決勝敗退
2008–09 82 66 16 .805 セントラル1位 14 10 4 .714 カンファレンス決勝敗退
2009–10 82 61 21 .744 セントラル1位 11 6 5 .545 カンファレンス準決勝敗退
LAL 2011–12 66 41 25 .621 パシフィック1位 12 5 7 .417 カンファレンス準決勝敗退
2012–13 5 1 4 .200 (解任)
CLE 2013–14 82 33 49 .402 セントラル3位 プレーオフ不出場
SAC 2022–23 82 48 34 .585 パシフィック1位 7 3 4 .429 1回戦敗退
2023–24 82 46 36 .561 パシフィック4位 プレーオフ不出場
2024–25 31 13 18 .419 (解任)
通算 758 454 304 .599   90 50 40 .556  

脚注

  1. ^ Mike Brown”. nba.com. 2011年5月28日閲覧。
  2. ^ Cleveland Cavaliers coach Mike Brown named NBA Coach of the Year”. cleveland.com (2009年4月20日). 2011年5月28日閲覧。
  3. ^ LeBron's triple-double not enough as Celtics move on to face Magic”. ESPN (2010年5月13日). 2011年5月28日閲覧。
  4. ^ Cavs fire Brown before $4.5M deadline”. ESPN (2010年5月28日). 2011年5月28日閲覧。
  5. ^ With Cavs Out Early, So Is Brown as Coach”. ニューヨーク・タイムズ (2010年5月24日). 2011年5月28日閲覧。
  6. ^ Mike Brown joins ESPN as analyst”. ESPN (2010年12月24日). 2011年5月28日閲覧。
  7. ^ NBA=レーカーズ、新監督に元キャバリアーズ指揮官が就任へ”. ロイター (2011年5月26日). 2011年5月28日閲覧。
  8. ^ Mike Brown new Lakers coach”. ESPN (2011年5月26日). 2011年5月28日閲覧。
  9. ^ Cavaliers fire Mike Brown as coach
  10. ^ Warriors to name Mike Brown assistant coach
  11. ^ NBA 13勝18敗と苦戦の続くキングスが指揮官マイク・ブラウン解任を決断、後任はダグ・クリスティに”. バスケットボールカウント (2024年12月28日). 2024年12月28日閲覧。

外部リンク


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