ゲイリー・ペイトン2世とは? わかりやすく解説

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ゲイリー・ペイトン2世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/28 23:15 UTC 版)

ゲイリー・ペイトン2世
Gary Payton II
ワシントン・ウィザーズでのペイトン
(2020年)
ゴールデンステート・ウォリアーズ  No.8
ポジション PG
所属リーグ NBA
シュート
基本情報
愛称 GP2
The Mitten
Young Glove
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1992-12-01) 1992年12月1日(32歳)
出身地 ワシントン州シアトル
身長 191cm (6 ft 3 in)
体重 88kg (194 lb)
ウィングスパン 203cm  (6 ft 8 in)
キャリア情報
高校 スプリングバレー高等学校
ウェストウィンド・プレップ
大学 ソルトレイクCC英語版
オレゴン州立大学
NBAドラフト 2016年 / ドラフト外
プロ選手期間 2016年–現在
経歴
2016–2017 リオグランデバレー・バイパーズ
2017 ミルウォーキー・バックス
2017 ウィスコンシン・ハード
2018 ロサンゼルス・レイカーズ
2018 サウスベイ・レイカーズ
2018–2019 リオグランデバレー・バイパーズ
2019 ワシントン・ウィザーズ
2019 キャピタルシティ・ゴーゴー
2019 リオグランデバレー・バイパーズ
2019 サウスベイ・レイカーズ
2019–2020 ワシントン・ウィザーズ
2021 ラプターズ・905
2021–2022 ゴールデンステート・ウォリアーズ
2022–2023 ポートランド・トレイルブレイザーズ
2023 ゴールデンステート・ウォリアーズ
受賞歴
  • NBAチャンピオン (2022)
  • NBAGリーグチャンピオン (2019)
  • NBAコミュニティ・アシストアワード (2022)
  • NBAGリーグ最優秀守備選手賞 (2021)
  • NBAGリーグオールディフェンシブチーム (2021)
  • オールアメリカンAP特別賞 (2016)
  • 2× オールPac-12ファーストチーム (2015, 2016)
  • 2× Pac-12最優秀守備選手賞 (2015, 2016)
  • 2× Pac-12オールディフェンシブチーム (2015, 2016)
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

ゲイリー・ドウェイン・ペイトン2世Gary Dwayne Payton II, 1992年12月1日 - )は、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル出身のプロバスケットボール選手。NBAゴールデンステート・ウォリアーズに所属している。ポジションはポイントガード

父はバスケットボール殿堂入りの名ポイントガードで、シアトル・スーパーソニックスなどで活躍したゲイリー・ペイトンである。

経歴

2012年にユタ州のソルトレイク・コミュニティーカレッジに入学したが、2014年に父の母校にあたるオレゴン州立大学に転校[1]Pac-12の1stチーム、ディフェンスチーム、最優秀守備選手に2年連続で選出され、親子2代揃ってチームをNCAA男子バスケットボールトーナメントに導く快挙を達成する。更に、年間最優秀ポイントガードに贈られるボブ・クージー賞候補の最終選考に残るなど[2] 、同大学の中心選手として活躍したが、2016年のNBAドラフトでは、どのチームからも指名を受けることは出来なかった。

同年夏のNBAサマーリーグヒューストン・ロケッツの一員として参加。9月23日にロケッツとトレーニングキャンプに関する契約を締結[3]。28日に正式に選手契約を結んだ[4] が、開幕ロースターに残ることが出来ず、10月24日に解雇[5]。解雇後に傘下のリオグランデバレー・バイパーズに送られ、NBA入りを目指すことになった[6]。そしてDリーグで51得点を記録したペイトンは、2017年4月1日にミルウォーキー・バックスと契約し、NBA入りが実現した[7]

2017年10月14日、バックスから解雇されるが、3日後の17日に再びバックスとツー・ウェイ契約を結ぶが、12月18日に再び解雇された[8]

2018年1月15日、ロサンゼルス・レイカーズとツー・ウェイ契約を結んだ[9]。シーズン最終戦となった4月12日のロサンゼルス・クリッパーズ戦でキャリアハイとなる25得点を記録した[10]

2019年12月23日、ワシントン・ウィザーズに移籍。

2021年4月8日、ゴールデンステート・ウォリアーズと10日契約を結んだ。4月19日にウォリアーズと2度目の10日契約を締結。そのままシーズン終了までの契約を勝ち取る。2021-22シーズンも開幕ロースターを勝ち取り、10月24日のサクラメント・キングス戦では、ベンチ出場ながら10得点を記録し、敵地で119-107の勝利に貢献した[11]。シーズンが進むにつれて出場時間を増やした。カンファレンスセミファイナルのメンフィス・グリズリーズ戦で肘を骨折して、ファイナルまで欠場した[12]。チームが勝ち進む中、地域貢献に尽力した選手に贈られるNBAコミュニティ・アシストアワードを受賞した。チームはNBAファイナルに進み、第2戦から復帰。出場5試合で、フィールドゴール成功率59.1%、平均7得点を記録するなど[13]、ベンチからの貴重な戦力としてチームの優勝に貢献[14]。父のシニアとともにチャンピオンリングを獲得したこととなった。

シーズン終了後、FAとなると、ポートランド・トレイルブレイザーズと3年総額2600万ドルの契約を結んだ[14]。開幕後はオフの手術の影響で35試合を欠場し出遅れたが、年明けに復帰した。

トレードデッドライン当日の2月9日、ホークス、ピストンズ、ウォリアーズ、ブレイザーズが絡む四角トレードでジェームズ・ワイズマン、2巡目指名権5つとの交換によりウォリアーズに復帰するというトレードがまとまったが、メディカルチェックの際に故障が発覚。ブレイザーズはこのことを隠していたとしてトレードは破談になりかけたが、結局ウォリアーズが怪我を承知の上で獲得するということで話がまとまり、ウォリアーズに復帰した。2023-24シーズン、故障の影響で僅か44試合の出場に終わった[15]

2024-25シーズン、3月11日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦でキャリアハイを更新する26得点を記録した[16]

個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン  

NBA

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2016–17 MIL 6 0 16.5 .364 .111 .600 2.0 2.2 .5 .7 3.3
2017–18 12 6 8.8 .394 .167 .667 1.4 .8 .3 .1 2.5
LAL 11 0 10.5 .415 .308 .167 2.5 1.1 .4 .2 3.5
2018–19 WAS 3 0 5.3 .625 .500 --- .7 1.3 1.0 .3 3.7
2019–20 29 17 14.9 .414 .283 .500 2.8 1.7 1.1 .2 3.9
2020–21 GSW 10 0 4.0 .769 .500 .750 1.1 .1 .6 .1 2.5
2021–22 71 16 17.6 .616 .358 .603 3.5 .9 1.4 .3 7.1
2022–23 POR 15 1 17.0 .585 .529 1.000 2.6 1.5 1.1 .1 4.1
GSW 7 0 16.0 .607 .444 .667 4.3 1.1 .9 .6 5.7
2023–24 44 0 15.5 .563 .364 .609 2.6 1.1 .9 .4 5.5
2024–25 62 11 15.0 .574 .326 .711 3.0 1.3 .8 .3 6.5
通算 270 51 14.9 .557 .340 .625 2.8 1.2 1.0 .3 5.5

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2022 GSW 12 2 16.9 .659 .533 .667 3.1 1.3 1.2 .6 6.5
2023 12 3 16.0 .667 .267 .667 3.7 .8 .7 .5 6.8
2025 11 1 16.4 .447 .391 --- 2.2 1.5 .9 .0 4.6
通算 35 6 16.4 .593 .396 .667 3.0 1.2 .9 .4 6.0

カレッジ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2014–15 OSU 31 30 36.3 .485 .293 .663 7.5 3.2 3.1 1.2 13.4
2015–16 32 32 34.3 .486 .314 .642 7.8 5.0 2.5 0.5 16.0
通算 63 62 35.3 .485 .302 .652 7.7 4.1 2.8 0.8 14.7

家族

ペイトンには4人の兄弟がおり、その中に「ゲイリー・ペイトン・ジュニア」という兄がいる。そのため自身は「ゲイリー・ペイトン2世」と名付けられた[要出典]

父親の番号という事もあって背番号20を避けており、多くのチームで背番号0を選んでいる。なお、ウィザーズで20を着けていた理由は「既に20のユニフォームが用意されていて断れなかったから」との事である。[要出典]

オレゴン州立大学でシニアの背番号20は永久欠番になっており、2世は背番号1を着けていた。父親も息子の応援のため度々観戦に訪れていたが、2世にとって大学最後のホームゲームとなるシニアデーのワシントン州立大学戦でサプライズとして背番号20のユニフォームで登場して父親を初めとした観客を驚かせた。(試合は2世の13得点の活躍もあって勝利)次のUSC戦からは再び背番号1に戻したため1試合限りのサプライズだったが、オレゴン州立大学で最後に背番号20を着けた選手はゲイリー・ペイトン・シニアからゲイリー・ペイトン2世に更新された。[要出典]

脚注

  1. ^ Oregon State basketball: Gary Payton II signs letter of intent with Beavers
  2. ^ Cat Barber, Fred VanVleet missing from list of Cousy Award finalists
  3. ^ Rockets Announce Training Camp Roster
  4. ^ Gary Payton II's deal with the Rockets is guaranteed
  5. ^ Rockets waive Gary Payton II, Le'Bryan Nash and P.J. Hairston
  6. ^ Vipers perform trade with Erie and finalize training camp roster
  7. ^ Bucks to sign Gary Payton II for the season
  8. ^ Gary Payton Stats”. Basketball-Reference.com. 2018年1月13日閲覧。
  9. ^ Latest Laker: Gary Payton II”. NBA.com (2018年1月15日). 2018年1月17日閲覧。
  10. ^ Hart's 30 lead Lakers past Clippers 115-100 to end season” (英語). ESPN (2018年4月12日). 2025年4月30日閲覧。
  11. ^ NBAとGリーグを行き来したゲイリー・ペイトン二世がウォリアーズで存在感を発揮、指揮官カーも「上手く機能している」と称賛”. バスケットカウント (2021年10月25日). 2021年10月25日閲覧。
  12. ^ 紆余曲折の末にウォリアーズ復帰を果たしたペイトン二世。球団、メディア、代理人すべてが食い違った情報の真相は?”. ザダイジェスト (2023年2月13日). 2025年4月16日閲覧。
  13. ^ Gary PaytonⅡ 2021-22 Stats”. ESPN. 2025年4月16日閲覧。
  14. ^ a b 昨夏に契約を延長しなかった選択を後悔したウォリアーズ、優勝に貢献したゲイリー・ペイトン2世を呼び戻す”. バスケットボールカウント (2023年2月10日). 2025年4月16日閲覧。
  15. ^ ゲイリー・ペイトン2世がプレーヤーオプション行使でウォリアーズ残留へ”. バスケットボールキング. 2024年6月24日閲覧。
  16. ^ Stephen Curry scores 24, Jimmy Butler gets triple-double, Warriors beat Blazers for 5th straight win” (英語). ESPN (2025年3月11日). 2025年3月23日閲覧。

外部リンク




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