マイクロソフトに対するサンの訴訟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 17:28 UTC 版)
「Microsoft Visual J++」の記事における「マイクロソフトに対するサンの訴訟」の解説
サン・マイクロシステムズは当初、Javaをマイクロソフトにライセンス供与していたが、後に商標権侵害でマイクロソフトに対する訴訟を開始した。Javaブランドの使用に関するサンの商標ライセンスは、すべての実装が「互換性がある」ことを要求していたためである。 この非互換性は、サンのJavaテクノロジの進歩を遅らせるために、マイクロソフトが意図的に行っていると指摘するものもいた。 MSJVMがサンのコンプライアンステストに合格しなかったことが、最初の訴訟の大きな要因となった。2004年、これらも含めた一連の未解決になっていたサン/マイクロソフト訴訟は、サンとマイクロソフトの間で和解に達した。 和解の合意内容では、マイクロソフトは、サンがJavaに導入したJ++の機能以上の機能を、J++に組み込めないとした。そしてJ++の機能導入は Javaバージョン1.1.4の機能セットで最終化された。これは事実上J++のこれ以上の進化を殺し、セキュリティホールへの対応を除く更新を終了させた。結果として、マイクロソフトは、MSJVMの配布の停止に同意し、ダウンロードも廃止された。 マイクロソフトは、2007年12月31日にMSJVMに対するセキュリティの問題に対するサポートも含め全サポートを終了した。 J++のテクノロジは最終的に再利用され、Microsoft .NET FrameworkやJ#言語の一部としてしばらく存続した。
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