マイクロコンピュータの先駆者として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/09 01:52 UTC 版)
「SWTPC」の記事における「マイクロコンピュータの先駆者として」の解説
マイクロプロセッサ(CPUチップ)が利用可能になると、SWTPC社はホビイスト以外の人々にもマイクロコンピュータを提供する最初の会社の一つとなった。SWTPC社は、モトローラのMC6800や後継のMC6809を使用したマイクロコンピュータを製造していた。これらの製品の多くは、完成品だけでなくキット形式でも入手可能だった。SWTPC社はまた、コンピュータ端末、筐体、プロセッサカード、メモリカード、マザーボード、I/Oカード、ディスクドライブシステム、テープストレージシステムを設計し、製造・販売した。 同社のビデオ端末は、TVタイプライターから始まり、多くの初期のSWTPCシステムの重要な一部となったCT-64端末システムへ進化した。その後、より高度なCT-82が導入され、さらにグラフィカル端末であるGT-6144グラフィック端末が導入された。さらに後に、SS-50バス(英語版)プラグインボードである"Data Systems 68 6845 Video Display Board "が導入され、キーボードをこのボードに接続することができた。これにより、外部端子は不要となった。 SWTPC社のSS-50バックプレーンバスは、他の会社(Midwest Scientific Inc、Smoke Signal Broadcasting、Gimix、Helix、Tano、Percom Data、Safetranなど)にも採用され、Helix社によりMC68000向けのSS-64に拡張された。SWTPC社はまた、マイクロコンピュータのユーザが利用できる初の手頃な価格のプリンタを設計した。それはレシートのプリンタのメカニズムに基づいたものだった。 Technical Systems Consultants(TSC)社は、SWTPC互換ハードウェア用のソフトウェアを提供していた。同社のソフトウェアには、オペレーティングシステム(Flex, mini-FLEX, FLEX09, UniFLEX)や様々なプログラミング言語(BASIC、FORTRAN、Pascal、C言語、アセンブラなど)やその他のアプリケーションがあった。他にも、Introl社のCコンパイラ、Omegasoft社のPascalコンパイラ、英国ケンブリッジのLucidata Pascalシステム、各種表計算ソフトやワープロソフトなどがサードパーティから提供された。1980年頃までにTSC社は、DMA 8インチフロッピーディスクと拡張メモリを搭載した6809システム用のUnix系マルチユーザ・マルチプログラミングOS(UniFlex)を開発していた。TSC社のいくつかの言語は、Lucidata Pascalシステムと同様にUniFlexに移植された。SWTPC社のソフトウェアカタログには、SWTPC社自身だけでなく、TSC社など多くの会社のソフトウェアが掲載されていた。
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