ポルトガル軍の勝因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 15:37 UTC 版)
「アルジュバロータの戦い」の記事における「ポルトガル軍の勝因」の解説
歴史修正主義の立場から戦闘そのものへの疑問の声も上がっているが、 小川や急斜面を利用した主に地形的要因。これは補給や持久戦を度外視した作戦面での勝利とも言える。それに堀に罠を仕掛けるなど、後世へ向けたメッセージともなった。が、いずれも敵軍を誘導する必要があり、作戦面とのかかわり合いから地形的要因を単発で取り上げることはできない。 夏に戦いが行われた天候上の要因。カスティーリャ軍は移動後の戦いを強いられ、始まる前に兵士たちの士気が低下していた。対してポルトガル軍は迎え撃つ準備を整えていた。しかし戦争で長期にわたって移動を強いられることは珍しくもなく、これが作戦面に大きな影響を与えるとは考えられない。したがって将士の指揮能力も考慮に入れなくてはならない。 将帥の指揮能力・作戦の勝利。ジョアン1世の寡兵で大兵を破った手腕を、その能力に求めることも多い。しかしこれは歴史学の立場から検証する必要があり、彼をナポレオンと同一視するポルトガル人の考えには普遍性がない。よって誘導・撃破はその時の条件によって解釈が異なる。 イングランドとフランスの援軍の力量差。詳細は百年戦争もしくは関連の各記事を参照。イングランド軍が強くフランス軍は弱かったなどという事実はない。それぞれに得意な戦法や戦闘方法があり、当時の軍勢の攻勢を示す資料はない。
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