ポスト鉄鋼時代の地域経済
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 23:26 UTC 版)
「ヤングスタウン (オハイオ州)」の記事における「ポスト鉄鋼時代の地域経済」の解説
鉄鋼業隆盛の時代の面影はないものの、ヤングスタウンでは1970年代以降もなお細々と鉄鋼・金属産業が続けられている。その一方で、都市圏内に立地している自動車工場の存在によって、1970年代の鉄鋼業の衰退による地域経済へのダメージは若干和らいでいる。この地域における主要な自動車工場としては、1964年に北西郊のローズタウンに建てられたゼネラルモーターズのローズタウン工場が挙げられる。創設以来、鉄鋼業に代わってヤングスタウン・ウォーレン地域の経済と雇用を支えてきたこの工場では、シボレー・インパラ、ベガ、キャバリエ、コバルトが生産されてきた。また、1980年代後期には、アヴァンティがヤングスタウン市内のアルバート・ストリートに立地していた工場で生産されていた。しかし、アヴァンティを生産していた会社はこの地に長く留まることはなく、わずか数年で他地域へ移転した。 また、2000年代に入って、ヤングスタウンのダウンタウンでは新しい産業が生まれてきている。ダウンタウンの中心に立地するインキュベーター、ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターは、技術系ベンチャー企業にオフィス、備品、ユーティリティを提供し、起業を支援してきた。このインキュベーターの支援を受けた企業の中には、既に認知度を得て、現在のスペースでは追いつかないほどの成長を遂げている企業もある。こうした企業の例としては、2007年のインク・マガジンの調査で、全米のソフトウェア業界で1位、全米の全産業でも18位の成長率を記録したターニング・テクノロジーズが挙げられる。こうした企業をダウンタウンに留めるべく、拡張スペースを確保するため、ヤングスタウン・ビジネス・インキュベーターはダウンタウンに建ち並ぶ空きビルを取り壊すことに合意している。2006年には、このプロジェクトに対し、国から200万ドルの補助金が出た。
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