ボルセーナのミサ
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『ボルセーナのミサ』(伊: Messa di Bolsena、英: The Mass at Bolsena)は、イタリア・盛期ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティが1512-1514年に描いたフレスコ画である。ローマ教皇ユリウス2世 (1443-1513年) は、現在、ヴァチカン宮殿の「ラファエロの間」として知られる部屋をフレスコ画で装飾するようラファエロに委嘱したが、本作はその一部として制作された。『神殿から追放されるヘリオドロス』にちなみ「ヘリオドロスの間」と呼ばれる部屋で見ることができる[1][2][3][4][5][6]。
- ^ a b c d e f g h i “Mass of Bolsena”. ヴァチカン美術館公式サイト (英語). 2023年9月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h ジェームズ・H・ベック 1976年、140頁。
- ^ a b c d e f 池上英洋 2009年、54-55頁。
- ^ a b c d e f g 三浦朱門・高階秀爾 1985年、90頁。
- ^ a b c d e f g h 越川倫明・松浦弘明・甲斐教行・深田麻里亜 2017年、154-156頁。
- ^ a b c d e f g h 石鍋真澄・堀江敏幸 2013年、74頁。
- ^ a b Vatican
- ^ Murphy, Contemporary Review. July 2005. "The Pope's Daughter".
- 1 ボルセーナのミサとは
- 2 ボルセーナのミサの概要
- 3 参考文献
ボルセーナのミサ
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「ボルセーナのミサ」は、1263年に聖変化の教義に疑いを持っていたボヘミアの僧侶が、ローマ近くのボルセーナでミサを行っていた際、パンから血液が流れ出たという逸話を描いたものである。パンが載っていたテーブルクロスは、聖宝としてオルヴィエート近くに保存された。ユリウス2世は1506年にそこを訪れ、聖宝に祈りを捧げた。絵画中で、ユリウス2世はミサに参列してこの奇跡を目撃する者として描かれている。ユリウス2世は祭壇の左に跪いており、その後ろにローマ教皇庁の役人が立っているのが描かれている。ラファエロはユリウス2世を、奇跡に対して静かに祈りを捧げる姿で描いており、13世紀に目撃したであろう世俗の人々とは位が違うことを表している。
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