ボトルネックとなっている区間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 12:47 UTC 版)
「名鉄名古屋本線」の記事における「ボトルネックとなっている区間」の解説
名古屋本線の特徴の一つは、運行面においてボトルネックとなっている区間がいくつか存在している点である。代表例として、名鉄岐阜駅構内にある単線区間、枇杷島分岐点、名鉄名古屋駅、豊橋駅から平井信号場までの区間である。 名鉄岐阜駅構内にある単線区間 名鉄岐阜駅には構内に単線区間があり、名鉄岐阜駅を発着する列車の同時発着ができない。また、岐阜駅の高架駅化の際に単線区間の上に東海道本線の高架橋を架けたため、複線化が困難になっている。 枇杷島分岐点 平面交差となっており、名古屋本線の上り列車と犬山線の下り列車が同時通過できない。但し、名古屋本線の下り列車と犬山線上り列車の同時通過は可能である。 名鉄名古屋駅 名鉄の各路線から名鉄名古屋駅方面へ向かう列車は非常に多く、枇杷島分岐点 - 金山駅間の区間は複線のため、この区間には大量の列車が集中する。名鉄名古屋駅では大量の列車本数を捌く必要性があるが3面2線のみのホームとなっている。 名鉄名古屋駅では、上り下りとも大量の列車が発着するため、乗降をスムーズするための工夫がされている。中央の1面は降車専用ホーム、他の2面は上り下りの乗車専用ホームとなっている。乗車専用ホームでは、乗客が並べるように各方面ごとに乗車位置が分けられているという特徴がある。 しかし、この旅客案内自体が不慣れな者には難解であり、一宮経由・犬山経由の2通りの経路を走行する列車が組まれている岐阜行きの列車、途中駅での種別変更や特別停車を行う列車などの存在も相まって、乗車時に混乱を招き旅客の乗降車の遅延に繋がりやすい。また、名鉄線内での遅延は名古屋本線から直通先の末端支線まで広く影響することが多く、ひとたび大規模なダイヤ乱れが発生すると発車順序の突発的な入れ替わり、到着列車の種別・系統の偏りなどが混雑に与える影響も他の鉄道会社のターミナル駅より多大なものになりやすい。 名鉄岐阜駅構内にある単線区間 枇杷島分岐点 名鉄名古屋駅ホーム JR東海との共用区間 豊橋駅から平井信号場の区間は、名鉄とJR東海がそれぞれ単線を所有し、同一線路を複線として共用することで名古屋本線とJR飯田線の列車が運行されている。名鉄は豊橋方面への単線を、JR東海は名鉄岐阜駅方面および飯田線の中部天竜方面への単線を所有している。 両社の単線を共用する形となるため、当路線の豊橋駅への運行本数は上限があり、最高速度は飯田線と同じ85km/hに制限されている。飯田線内で遅延が発生した時の復旧は飯田線を優先とするため、名鉄の列車が伊奈駅で運転を打ち切らざるを得ない場合もある。この区間にある船町駅・下地駅はJR東海の専用駅で、名鉄の列車は停車しない。 また、この区間では特急列車に搭載されているミュージックホーンはJR東海の規則により使用されない。 平井信号場 下地駅を通過する名鉄列車 JR東海形式の豊橋駅 駅名標
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