ホモ・エルガステルとホモ・エレクトゥス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 20:57 UTC 版)
「人類の進化」の記事における「ホモ・エルガステルとホモ・エレクトゥス」の解説
ホモ・エレクトゥス 化石標本 ホモ・エレクトゥス(学名:Homo erectus、和名の表記揺れ:ホモ・エレクトス)の最初の化石は、1891年にインドネシアのジャワ島でオランダ人軍医ウジェーヌ・デュボワによって発見された。彼は当初、その化石が人類と類人猿の中間であると考え、ピテカントロプス・エレクトゥスの名を与えた。ホモ・エレクトゥスは約180万年前から約7万年前までという非常に長い期間に亘って生存していた。約150万年~約100万年前、更新世初期に脳がより大きくなり精巧な道具を作ったホモ・ハビリスの子孫がアフリカ、アジア、ヨーロッパの各地に分散した。これらの特徴は古人類学者にとって彼らをホモ・ハビリスとは異なる種に分類するのに十分な理由となる。しばしば初期の段階、180万から125万年前までは別の種ホモ・エルガステル、あるいはエレクトゥスの亜種ホモ・エレクトゥス・エルガステルと扱われることがある。 エレクトゥスは間違いなく直立二足歩行していた事が明らかな最初の人類の祖先で、それはしっかり嵌まる膝蓋骨と大後頭孔(脊椎が入る頭骨の孔)の位置の変化によって可能になった。加えて彼らは肉を調理するために火を使った可能性がある。ホモ・エレクトゥスの有名な例は北京原人である。多くの古人類学者はホモ・エルガステルという呼称をこのグループの非アジア種に用いていて、エレクトゥスと言う呼称はアジア地域で見つかり、エルガステルとわずかに異なる骨格、歯の特徴を満たしている化石だけに用いているが、本項ではその用法に従っていない。
※この「ホモ・エルガステルとホモ・エレクトゥス」の解説は、「人類の進化」の解説の一部です。
「ホモ・エルガステルとホモ・エレクトゥス」を含む「人類の進化」の記事については、「人類の進化」の概要を参照ください。
- ホモエルガステルとホモエレクトゥスのページへのリンク