芳香錦【ホウコウニシキ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第5252号 |
登録年月日 | 1996年 11月 21日 | |
農林水産植物の種類 | おうとう | |
登録品種の名称及びその読み | 芳香錦 よみ:ホウコウニシキ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2002年 11月 22日 | |
品種登録者の名称 | 永野芳男 | |
品種登録者の住所 | 静岡県榛原郡相良町片浜1191番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 永野芳男 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,さくらの自然交雑実生と思われるものから育成されたもので,果実の外観は円形,大きさは極小,果皮色は帯朱紅,育成地(静岡県榛原郡相良町)において5月上旬に成熟するカラミザクラと思われるおうとうである。 樹姿は開張,樹の大きさは小,樹勢は弱である。枝梢の太さは細,節間長は短,枝梢の色は緑褐,皮目の形は扁円,大きさは小,密度は中である。葉形は卵,大きさはかなり小,蜜腺の形は球である。花形は普通咲,小花数の多少(1花叢の花数)はやや多,花弁の形は楕円,大きさは小,花粉の有無は有,花柄の長さは極短である。果実の外観は心臓形,果頂部の形は凹,梗あの深さは浅,広さは狭,果実の大きさは極小(2g程度)である。果皮色は帯朱紅,着色は多,切った直後の果肉色はクリーム,果肉内の着色は無,核周囲の着色は微である。果肉の硬さは軟,果汁の多少は多,甘味及び酸味は少である。核と果肉の粘離は粘核,核の形は長楕円,大きさはかなり小である。開花期は極早,成熟期は満開から41~50日で,育成地において5月上旬,結果性(結果量)は少,生理落果の多少は多,裂果性は極少,果実の日持ちは不良である。栄養繁殖の難易は易である。 「日の出」と比較して,枝梢の色が緑褐であること,花弁の色が淡桃であること,開花期が早いこと等で,「コルト」と比較して,葉の大きさが小さいこと,蜜腺の形が球であること等で,「コブ」と比較して,葉形が卵であること,蜜腺の形が球であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和49年頃,育成者の知人がさくらを静岡県榛原郡吉田町から移植して栽培し,58年頃育成者がその自然交雑実生と思われるものを譲り受けて定植したもので,60年開花,その後,開花期,成熟期が早いことから特性の調査,確認を行ってきたものある。 |
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