ペン入力への挑戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 09:21 UTC 版)
「PC-9801シリーズ」の記事における「ペン入力への挑戦」の解説
通常はキーボードを使わず、液晶モニタ上をスタイラスペンを用いて操作する形態の、A4判サイズの小型パソコン。PC-9801Pの1機種のみ発売された。PC-9821シリーズ世代に発売されたが、マルチメディア志向までカバーするためにカラー液晶モニタを搭載すると、当時の技術では消費電力や筐体の軽量化・小型化など携帯性を犠牲にする必要があったことから、8階調モノクロ液晶を搭載してPC-9801の形式に位置づけられた。 PC-9801P 1993年7月 MS-DOSのペン入力対応版である日本語PenDOS2.0、Windows3.1のペン入力対応版である日本語Windows for Pen1.1、そしてGO社の開発したPenPoint2.0を搭載した3モデルが発売された。ジャストA4サイズ、厚さ31mm、重さ1.6kgという小型機で、CPUは低消費電力の486SX(J)を搭載してバッテリで連続6時間駆動を実現した。しかし、Microsoft製OS2種はペンパソコンOSとしての完成度の低さから、PenPoint2.0はアプリケーション資産がほとんどないことから、ハードウェア技術の稚拙さも相まって商業的には完全に失敗した。 なお、この形態のパソコンは後に三菱電機、コンパックも挑戦しているが、いずれもひとつの流れにはなることなく終わっている。
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