ペン・ワールド・テーブルへの貢献
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 00:55 UTC 版)
「ロバート・フィーンストラ」の記事における「ペン・ワールド・テーブルへの貢献」の解説
フィーンストラはペン・ワールド・テーブル(英語: Penn World Table)の制作に関わったことでも知られている。ペン・ワールド・テーブルは1960年代にペンシルバニア大学の研究者によって始められたプロジェクトであり、フィーンストラは2000年代初めにこのプロジェクトに参加する。プロジェクトの目的は、各国の通貨の購買力の差を考慮して国際比較可能な実質GDPのデータベースを構築することであり、経済学の分野では最も利用されているデータベースの1つである。 2010年代はじめ、フィーンストラはフローニンゲン大学のロバート・インクラーとマーセル・ティマーと共にペン・ワールド・テーブルのアップデートに着手した。フィーンストラは、既にデータベースに所収されていた消費財や投資財の価格に加えて、国際的に取引される財の価格のデータを収めることに尽力した。そして更新された版は2013年にフローニンゲン大学から公開された。 2015年にAmerican Economic Reviewに出版された「次世代のペン・ワールド・テーブル」("The Next Generation of the Penn World Table") では、2013年に公開されたバージョン8以降のアップデートについて詳細に記述されている。 主なアップデートは以下の3点である。第1に、支出面から計算された実質GDPの他に、生産キャパシティの指標である生産面から測った実質GDPを導入した。第2に、価格の変化について、複数の年を基準年としているため、新しく基準年を導入してもデータの変動が小さく頑健であること。第3に、資本ストックと生産性のデータが再導入されたことである。
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