ペンローズの立場との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 17:00 UTC 版)
「自然主義的二元論」の記事における「ペンローズの立場との違い」の解説
意識に関する問題を解決するために物理学の拡張が必要だ、と訴えている有名な論者として、チャーマーズと別にロジャー・ペンローズがいる。この二人の主張は一見よく似てるようにも思えるが、問題としている部分が大きく異なる。チャーマーズは意識の現象的な側面(主観的な体験)の問題を中心においているのに対し、ペンローズは意識の機能的側面の問題(人間の思考はチューリング・マシンでシミュレート可能かという問題)を中心に置いている点で異なっている。 つまりチャーマーズはあくまで意識のハードプロブレム(物質としての脳から、どのようにして主観的な意識体験が生まれるのか)という問題を出発点に思索を行っているのに対し、ペンローズは強いAI論争(人間と同じだけの思考能力をもったコンピューターは実現可能か)という問題を出発点にして思索を行っている、という点で異なる。
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