ペン先の素材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 09:09 UTC 版)
現在主にペン先に使われているのは、以下の素材である。 金 万年筆において一般に使用される素材で、ペン先の材質に不可欠な要素である強度と耐薬品性と柔軟性を兼ね備えている。純金(24K)のままでは耐久性に難を残すため各種金属を含む合金の形で使用され、配合率は58.5%(14K)から75.0%(18K)が一般的。耐久性の面では14Kのものがもっとも優れていると言われるが、フランス向けの需要から18Kのものも使用される。かつては、ペン先の金の配合率が高級感や書き味を増すと考えられ、日本国内メーカーを中心に金品位競争が激化した時期があり、最高で24Kまでエスカレートした。ルテニウムやロジウムでめっきされるものもあり、これらは銀色の仕上がりとなる。 なお、金は弾性に富むが耐摩耗性に劣るため、尖端にペンポイントと呼ばれるイリジウム(基本的に現在は用いられていない)およびオスミウムとの合金であるイリドスミンの玉が溶接されている。 鉄・ステンレス鋼 金を使用したペン先に比べ柔軟性は劣るが、コストパフォーマンスが優れており量産にも向くため、低価格な商品では多用される。また、製品によっては金めっきされている場合もある。 あまり一般的ではないが、ぺんてる「プラマン」シリーズといった使い捨て・部品交換式の製品では、プラスチック製のペン先も使われている。
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