ペット保険金詐欺事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 21:46 UTC 版)
「アニコム損害保険」の記事における「ペット保険金詐欺事件」の解説
2013年(平成25年)11月20日、滋賀県草津市新浜町に所在する動物病院「クラーク動物病院」の院長を務める獣医師が、2011年(平成23年)4月21日に右前足を脱臼した犬を診察した際、その時点では診察しなかったことにして飼い主にアニコム損保のペット保険に加入させ、負傷時期を保険加入後とするウソの診療明細書を飼い主を通じてアニコム損保に提出、同年5月下旬に入院・手術費など合わせて37万2千円を騙し取ったとして、詐欺容疑で逮捕された。 警察のその後の調べでこの獣医師は、2010年(平成22年)11月から2011年(平成23年)6月にかけて、当該保険金詐取事例を初めとして、同様の手口で飼い主計3人分のペット保険の保険金あわせて約82万5千円を騙し取った、としている。 逮捕後の取り調べに対し獣医師は容疑を否認していたが、逮捕から約4ヶ月後の2014年(平成26年)3月10日、大津地方裁判所は当該獣医師に対し、「悪質な犯行だが示談が成立している」として懲役2年・執行猶予4年の判決を言い渡している。 当該事件は、ペット保険に関する詐欺事件の全国初の摘発例となった。そのせいなのか、当該事件が報道された翌日以降にはワイドショー等でも続々ととり上げられたという。また、当該事件の発生をペット保険が人間の保険と同じような存在感を帯び始めた証左と指摘するメディアも一部存在する。 当該事件をきっかけにアニコム損保では提携する動物病院(対応動物病院)に対して不正の有無をチェックするための部署を新設、そこでは全国の対応動物病院の中から無作為に抽出、診断書データから罹患時期や通院歴などに不審な点が無いかどうかを調べているという。
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