プログレス5号の到着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 02:57 UTC 版)
「ソユーズ32号」の記事における「プログレス5号の到着」の解説
3月12日日に無人補給船プログレス5号が打ち上げられ、2日後にステーションとドッキングした。4日間かかって降ろした補給品の中には、ステーション修理の部品、予備の蓄電池、テレビモニター、壊れたものと交換するための新しいクリスタル炉、ガンマ線望遠鏡、食料等があった。合計300個1300kgの補給品の他、ステーションの推進剤1000kgも運ばれた。 ソビエト連邦は、3月16日に推進システムの問題を明らかにした。彼らは、サリュートの燃料タンクが燃料を加圧する窒素ふいごに燃料を漏らしていると語った。エンジンシステムは影響を受けなかったが、バルブと加圧システムの調節器にはリスクがあった。そのため、乗組員はこのタンクを閉じて予備タンクを用いた。彼らはステーションを回転させることで漏れたタンクを空にすることを試み、3月23日までに成功して、タンクを窒素で満たし、蓋をした。 同日、彼らはタンクを片付け、ステーションのシャワーを初めて用いた。スキューバ用のマスクを着けて目に水が入らないようにした。 3月24日に地上管制と2経路のテレビリンクが可能なテレビモニターを設置し、マイルストーンに達した。これで初めて、宇宙飛行士が宇宙でテレビ画像を受け取ることができる用意になった。家族の声を聴くだけではなく画像を見ることは、特に長期滞在においては心理学的に重要であった。 3月20日、プログレス5号がステーションの軌道を押し上げ、その後4月6日に、将来のソユーズ33号のため、ソユーズ32号が再び軌道を押し上げた。プログレス5号は4月3日にドッキング解除し、その2日後に軌道離脱した。
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