プレゼス(議長)Präses
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 06:06 UTC 版)
「ラインラント福音主義教会」の記事における「プレゼス(議長)Präses」の解説
プレゼス(議長)はラインラント福音主義教会の最高責任者であり、州教会総会によって選出される。定年は65歳であり、8年の任期である。プレゼス(議長)は州教会総会議長であると同時に、州教会事務部門、州教会全体の霊的指導に関しての最高責任者であり、牧師としても任職されている。 1948年以前は総地区長、宗務局長、総会議長の3人の最高指導者による教会運営がおこなわれていた。総地区長は州教会の霊的指導者であった。宗務局長は法務面での最高責任者であった。プレゼスは教会総会の議長であった。 プロイセンにおける福音主義教会の霊的指導者としての総地区長はプロイセン全土では12人いたこともあった。総地区長と呼ばれる霊的指導職は宗教改革後すぐに導入された。その後、この職名が使われなくなったが、1828年になって再導入された。しかしながら、ラインラント(プロヴィンツ)州教会において、霊的指導者としての総地区長が導入されたのは、州教会教憲採択後の1836年だった。1877年まで総地区長がラインラント(プロヴィンツ)州教会の宗務局長を兼任していた。その後、宗務局長職が導入された。教会総会の議長としてのプレゼスはラインラント(プロヴィンツ)州教会において、1835年から導入されていた。 プロイセン王による教会統治(summus episcopus)が終わった1918年以降、ラインラントでは総地区長、宗務局長、総会議長の3人の最高指導者による教会運営がおこなわれていた。プロイセン州解体後のノルトライン・ヴェストファーレン州設立された1948年に、3人の最高指導者による教会運営を1人のプレゼス(議長)による形態に変更した。プレゼス(議長)は以前の州教会総会議長職と同じ呼称であるが、その職務内容は全く異なる。州教会総会議長であると同時に、州教会法務管理部門、州教会全体の霊的指導に関しての最高責任者であり、牧師としても任職されている。1997年以降、州教会常議員会に法務担当の副議長が置かれている。 ナチ党が支配した1933年以降、ナチス・ドイツ政府は強いヒエラルキーを有する教会組織を導入した。1934年、ハインリヒ・ヨーゼフ・オーバーハイドがケルン‐アーヘン福音主義教会教区監督として置かれた。しかしながら、彼は就任したその年の終わりには事実上権限を奪われ、ドイツ的キリスト者運動のために働くようになった。
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