ブリーク-フルカ-ディゼンティス鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/10 08:13 UTC 版)
「フルカ・オーバーアルプ鉄道HG3/4形蒸気機関車」の記事における「ブリーク-フルカ-ディゼンティス鉄道」の解説
旧フルカ・オーバーアルプ鉄道の本線は現在では全長96.9km、最急勾配110パーミル(粘着区間は67パーミル)、標高671-2033mで旧ブリーク・フィスプ・ツェルマット鉄道およびBLS AGのレッチュベルクトンネルおよびレッチュベルクベーストンネル方面、スイス国鉄のローザンヌおよびシンプロントンネル方面と接続するブリークから、レーティッシュ鉄道のクール方面に接続するディゼンティス/ミュスターを結ぶ路線である。なお、沿線は豪雪地帯であり、アンデルマット - ディセンティス/ミュスター間は本形式が使用されていた電化前の1940年まで冬季は運休しており、同じく旧フルカ峠越え区間は1982年のフルカベーストンネル開業まで10月半ばから翌6月初めまでの冬季はオーバーヴァルト - レアルプ間を運休していた。 本形式は1913-14年に順次導入され、HG3/4 1-4号機については建設工事に使用するため、HG3/4 1および2号機がブリーク、3号機がディゼンティス/ミュスター、4号機がアンデルマットに配置された。その後、1914年6月30日のブリーク - グレッチ間の部分開業以降はHG3/4 10号機までが同鉄道での運行に使用されている。開業後同年9月30日までの夏ダイヤでの運行は以下のとおりであり、グレッチではグリムゼル峠方面およびフルカ峠方面の郵便馬車に接続していた。ブリーク発(所要時間約2時間-2時間20分):6:30、10:20(主要駅のみ停車)、13:15、16:37 グレッチ発(所要時間約2時間-2時間20分):7:25、9:40、12:29(主要駅のみ停車)、16:05 開業時に用意された機材は本形式を含め以下の通り蒸気機関車10機、2軸客車10両、2軸ボギー客車30両、2軸貨車30両であり、本形式以外はいずれも1914年製であった。蒸気機関車HG3/4形 客車AB4 51-55形(1/2等車) BC4 151-155形(2/3等車) C 201-210形(3等車) C4 251-260形(3等車) FZ4 351-360形(郵便/荷物車) 貨車K 401-410形(2軸有蓋車) L 501-510形(2軸無蓋車) M 601-610形(2軸平物車)
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