フリークラスへの編入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:54 UTC 版)
棋士がフリークラスに編入されるのは以下の場合である。 順位戦C級2組在籍の棋士が満60歳を迎える年度前までに降級点が3つ溜まった場合、フリークラスに陥落する。 半年に1度行われる奨励会三段リーグの次点を通算2つ獲得して得た「プロ棋士になる権利」を行使する場合、フリークラスに編入される。この権利を行使した例は6名。伊奈祐介(1998年4月編入)、伊藤真吾(2007年4月編入)、吉田正和(2008年10月編入)、渡辺大夢(2012年10月編入)、佐々木大地(2016年4月編入)、古賀悠聖(2020年10月編入) この権利を行使せずに三段リーグに留まることもできる(この場合次点は1つ「残り」、もう一度次点を取ることで再びフリークラス入りの権利を得る)。2004年前期に2度目の次点となった佐藤天彦が、権利を行使せずに三段リーグに留まり、第39回三段リーグ(2006年度前期)で2位となって、フリークラスではなくC級2組の棋士としてプロ入りした。 アマチュアまたは女流棋士で、公式戦でプロに混じって一定の成績を収めた者が棋士編入試験(旧名:プロ編入試験)に合格しプロ棋士になると、フリークラスに編入される。この制度については「棋士 (将棋)#棋士編入試験制度」を参照。棋士編入試験に合格しアマチュアからフリークラスに編入された例は3名。瀬川晶司(2005年11月編入)、今泉健司(2015年4月編入)、折田翔吾(2020年4月編入) ※なお、フリークラスが制度化された1994年4月1日の時点で、制度化以前に順位戦陥落していた現役棋士(11名)は、フリークラスに編入された。制度化初年度のフリークラス編入棋士1990年3月陥落(第48期 C級2組から降級) - 青木清、瀬戸博晴 1991年3月陥落(第49期 C級2組から降級) - 池田修一 1992年3月陥落(第50期 C級2組から降級) - 田辺一郎、椎橋金司 1993年3月陥落(第51期 C級2組から降級) - 若松政和、野本虎次、本間博 1994年3月陥落(第52期 C級2組から降級) - 山口英夫、森安正幸、中田章道 フリークラス制度化直前の1994年3月に、C級2組から4名がフリークラスへの転出を宣言している(「宣言フリークラス」については後述 )。 制度化初年度の宣言フリークラス棋士 - 剱持松二、山口千嶺、依田有司、飯田弘之
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