フェア_(行事)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > フェア_(行事)の意味・解説 

フェア (行事)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 00:46 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
旅行業界の見本市(トレード・フェア)。
「釣り堀」で遊ぶ少年。カナダの収穫祭のひとつロックトン・ワールズ・フェアにて、2010年撮影。
メリーゴーラウンドは、(欧米における)フェアではしばしば見かけられる、伝統的なアトラクションである。

フェア英語: fair、古風な異綴りとして、faire、fayre)は、様々な娯楽や商業的活動のために、人々が集まる催し。通常、フェアは、一時的に実施される行事であり、特定の1日の午後だけといったものから、数週間程度の期間に呼ぶものまでが含まれる。

英語の「fair」に相当する日本語の概念には、市、見本市、展示即売会などがある[1]

歴史

ヒリス・モスタールト作『村の市』、1590年。
フェアでは、動物の展示も行われることがあるが、品評を受ける前にオーナーたちは手並みの手入れをする。
ローザ・ボヌール作『馬の市英語版』、1852年 - 1855年。

ローマ帝国属州であったユダヤ属州シリア・パレスティナ属州英語版では、ユダヤ教の教えに背くとして、ラビユダヤ人たちに特定の町のフェアに出向くことを禁じていた[2]

中世ヨーロッパでは、一時的な市場として多数のフェアが発達したが、卸売業者たちは売買の相手を見つけられると確信したフェアには時として何日もの時間をかけて旅行したので、遠隔地との交易や国際的な貿易において、フェアは特に重要な役割を果たした。こうしたフェアは、各地の教会の聖人の日などキリスト教の特別な行事と結び付けられて開催されるのが通常であった。イングランドのスタグショウ (Stagshaw) という場所では、おもに動物の売買などを行う年に1度のフェアが1293年から開催されていたという記録がある。7月4日に開催されていた大きなフェアのほか、この町では馬、子羊、雌羊など、特定の動物だけを扱う小規模なフェアも一年を通していろいろ開催していた[3]

インドでは、イラーハーバードハリドワールナーシクウッジャインを周りそれぞれの都市でおおむね12年に一度開催されるクンブ・メーラが、最大級のフェアの一つとなっており、2001年1月には6千万人が集まって、世界最大の人数が集まった集会とされた[4][5][6]。「クンバ (Kumbha)」は液体を入れる容器のピッチャーを、「メーラ (mēlā)」は同じくフェア/祭りを意味するサンスクリット語である。

アメリカ合衆国では、毎年、夏に開催される各地のフェアが、述べ1.5億人を動員する[7]。アメリカ合衆国の各種フェアで開催される子どもたちの競技会には、小動物の飼育から、ロボット作りまで、多様なものが含まれており、伝統的に4Hクラブが協力して開催されるようになっている[7]

脚注

  1. ^ デジタル大辞泉『フェア』 - コトバンク
  2. ^ Schäfer, Peter (2002). The Talmud Yerushalmi and Graeco-Roman Culture. Mohr Siebeck. pp. 448–. ISBN 9783161478529. https://books.google.com/books?id=_J5bdHyPprIC&pg=PA448 2015年6月18日閲覧。 
  3. ^ Norderhaug, Jennifer; Thompson, Jennifer Norderhaug & Barbara (2006-08-01). Walking the Northumbria Dales: Un. Sigma Press. pp. 63–. ISBN 9781850588382. https://books.google.com/books?id=Yr8AZrod3O4C&pg=PA63 2015年6月18日閲覧。 
  4. ^ Millions bathe at Hindu festival BBC News, January 3, 2007.
  5. ^ Kumbh Mela pictured from space - probably the largest human gathering in history BBC News, January 26, 2001.
  6. ^ Kumbh Mela: the largest pilgrimage - Pictures: Kumbh Mela by Karoki Lewis The Times, March 22, 2008.
  7. ^ a b Von Drehle, David (2007-07-23). Photographs by Greg Miller. “A new Day at the Fair”. Time 170 (4): 50. ISSN 0040-781X. 

関連項目

関連文献


「フェア (行事)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フェア_(行事)」の関連用語

フェア_(行事)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フェア_(行事)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフェア (行事) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS