ファースティングの実施内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 00:40 UTC 版)
「五色県民健康村健康道場」の記事における「ファースティングの実施内容」の解説
ファースティングとは、fast(断食)とjogging(ジョギング)などのingを合わせた道場長による造語。断食(fast)の発音はファストだが道場長はファーストと長音を入れている。 まず、入所時に『ファースティング(期間を定めての断食および復食)コース』、および『食事療法(低カロリー食)コース』に分かれ、道場長(医師)と相談の上、コースを決める。ファースティングにおける断食期間中は、全くの絶食ではなく、低血糖による脳貧血を防ぐためのビタミン剤入り低カロリードリンクを1日3回と、水分2リットル/1日以上を摂取することが義務付けられる。この水分補給は、本来ならば食事から摂取するはずの水分を補うためのものである。体調に異常があれば、医師の指導の下、フレキシブルに入所期間中における実施内容が変更される。 断食療法の意義としては、血糖値の大きな変動をなくすことと健康に悪影響が出ない範囲の低い血糖値に慣れることにある。通常、空腹時に低くなった血糖値は食事のあとに上昇するが、肥満・過食の人はこの血糖値の波(変動値)が大きく、それが強い空腹感やその後の暴飲暴食につながる一要因となっている。断食療法によって、この血糖値の波が低くかつ小さくなることで食欲が抑えられる。そして、断食中は摂取カロリーが極端に低くなった分、体内に蓄えられた脂肪が燃焼して使用される。尿の中にケトン体が検出されると体脂肪が使われた目安になるため、専用の判定紙で尿の状況を検査する。 日常生活の中でのストレスや悩みなどを抱えた入所者は、断食によって食べ物のことばかり考えるようになる。そして、さらには段階が進んで食欲すら抑えられることによって脳から無駄な考えが追い出されてストレスや悩みから一時的に解放される。 「断食実施後の復食」における食事、および「食事療法」における食事は、地元淡路産の厳選された食材を中心に、調味料をほとんど使用しない健康的な食事が提供され、その内容は、入所者それぞれに対し、個別に管理されている。 コースは、2泊3日(体験入所)から20日間(10日間半断食)まで、入所希望者が道場長との電話による事前ヒアリングにおいて決定されるが、入所初日に道場長による問診および触診・心電図測定などの検査結果に基づき正式に決定される。 健康道場の名にふさわしく、入所者個別における健康改善に対する工夫が図られている。
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