ピーター・ベイリッシュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:07 UTC 版)
「氷と炎の歌の登場人物」の記事における「ピーター・ベイリッシュ」の解説
Petyr Baelish (ピーター・ベーリッシュ) ピーター・ベイリッシュ公は”リトルフィンガー”とあだ名され、シリーズ当初は七王国の大蔵大臣を務めている。財政と宮廷の陰謀に長けた野望に充ちた男である。貴族ではあるものの、先祖伝来の領地は、アリンの谷間領にあるフィンガーズ岬の極めて小さく貧しい土地にすぎない。ピーターは、リヴァーランで里子として養育され、ホスター・タリーの娘キャトリン・タリーを愛するようになり、ライサ(リサ)・タリーに愛されるようになった。キャトリンを巡って、その婚約者であったブランドン・スタークに決闘を挑んだが敗れ、キャトリンの命請いで助命された。療養している間、ライサと性的関係を持ち、身籠らせた。ライサの父ホスター・タリーは身分の低すぎるピーターを家から追い出し、ライサを騙して堕胎薬を飲ませた。この事件の後もライサはピーターを愛し、老いた夫のジョン・アリンに頼んでピーターを王の税関の職に就かせた。すぐれた財政手腕によって、彼は瞬く間に大蔵大臣の地位に登った。物語の直前に、ライサを説いて夫を毒殺させ、それをラニスター家の仕業にする手紙を書かせる。キャトリンの息子の暗殺の試みに使われた短剣がティリオン・ラニスターの物だと嘘をつき、スターク家とラニスター家の関係を崩壊させる。エダード・スタークがジョン・アリンの死を調査することを助ける。サーセイ・ラニスターの子供たちがロバート王の子ではないことを公表することを助けるとエダードに約束するが、エダードを裏切り、逮捕させる。 タイレル家とラニスター家の同盟を結び、タイレル家の軍と共に戻って王都を救う。この功により、ピーターは、王国で最も大きな城である〈ハレンの巨城〉と、戦争に引き裂かれたリヴァーランドの名目上の地位を与えられ、これでベイリッシュは大貴族となる。この地位を手に入れたことで、ピーターは未亡人となったライサと結婚できるようになる。この結婚によって〈五王の戦い〉で中立を保った 〈アリンの谷間〉もラニスター家の支配下に置かれることになる。ピーターはすぐに谷間に行かず身を隠し、オレナ・レッドワインと共に、婚儀の宴でジョフリー王を暗殺し、またしてもティリオンに濡れ衣を着せる。ピーターはこの混乱に乗じてサンサ・スタークをキングズランディングから脱出させ、私生児の娘として〈アリンの谷間〉に連れて行き、ライサと結婚する。ピーターがサンサにキスをしているところをライサが目撃し激怒しサンサを殺そうとするが、ピーターはライサを高巣城(アイリー)の扉から突き落として殺す。ライサの息子であるロバート・アリンを保護する”谷の守護者”となる。谷の諸公はピーターを追放しようとするが、ピーターは手練手管によって諸侯を味方につける。病弱なロバートの世継ぎであるハロルド・ハーディングとサンサを結婚させ、結婚式でその血筋を発表することで、サンサに北部を取り戻させようと計画する。ピーター・ベイリッシュは、HBOドラマシリーズにおいてはエイダン・ギレンが演じる。
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