暗殺の試み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/20 15:30 UTC 版)
「マイルス・シンダコム」の記事における「暗殺の試み」の解説
当初の計画は、シンダコムがウェストミンスターのキング・ストリートに借りていた家を使って、馬車でクロムウェルが通るときに射殺するというものであった。しかし、この家は実際の犯行後に逃亡することが難しいということに気づき、この計画は取りやめとなった。 次にシンダコムは、ジョン・フィッシュ (John Fish) という偽名でウェストミンスター寺院近くの別の家を借りた。1656年9月17日、ウェストミンスター寺院から議会へ行くクロムウェルの馬車を、火縄銃で撃つという段取りだった。しかし、家の外に多数の群衆が集まったので、実行者となるはずだったボーイズが狼狽し、この試みも放棄された。 シンダコムたちは、クロムウェルが毎週金曜日の習慣にしていたハンプトン・コート宮殿への移動の際にクロムウェルを撃とうと考え、クロムウェルの乗る馬車が狭い道を通るところで撃とうということになった。ところが、いざ実行しようとした金曜日には、たまたまクロムウェルは出かけるのを取りやめたため、一味の思惑は外れた。 さらに、クロムウェルがハイド・パークを歩いているときに撃つという案が出た。犯行後の逃走を容易にするために、公園のゲートの蝶番をあらかじめ壊し、ジョン・セシルはクロムウェルとその側近の後をつけた。ところが、クロムウェルがセシルの馬に目を留めて、近くに来るように声をかけた。セシルは動揺して、クロムウェルを撃ちそびれてしまった。後日、セシルは馬の状態が悪く逃げ出せなかったのだと語ったという。
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