ピーク指標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 23:35 UTC 版)
詳細は「石油ピーク」を参照 可採年数 R/Pは、「いつまでその資源が持つか?」を知る上で、わかりにくい指標である。 例えば、 石油の値段が上がると、採算が取れずに無視されていた分の埋蔵量Rが増え、可採年数は当初の枯渇予定年より延びる 石油の消費が増加すると、毎年の生産量Pが増加することで、可採年数は当初の枯渇予定年より短くなる 枯渇とともに石炭が値上がりし木炭よりも高価になった場合、石炭の経済価値には木炭の経済価値が大きく関わってくることになる。この場合、もはや石炭の埋蔵量と生産量のみから石炭の可採年数が決まるとは言えなくなる 上記のR/Pの問題点を改善するのが、米国のM.K.ハバート(英語版)が考案した「ピーク指標」である。 すなわち、過去の巨大油田の枯渇までの生産量推移を見ると、山なりのカーブ(ロジスティック分布曲線)を描き、ベース埋蔵量(経済性を気にしないで、技術的に掘れる分は皆掘った場合の埋蔵量)または、原始/究極埋蔵量の、半分を掘った頃にピークを迎え、以降、生産量は枯渇により減少してゆく。 中国・インド需要によって、需要は右肩上がりになるのに、生産量のほうは石油ピークを過ぎると右肩下がり、つるべ落としになってゆき、需給がミスマッチを起こし、価格が高騰する。その時期がピーク指標ではR/Pほど大きくずれることなく表示可能である。 世界の石油ピークは1996-2030年、中国の国内石炭生産のピークは2030年、世界の石油・石炭・天然ガス合算のピークは2029-2040年と見る調査・研究もある 多くの金属資源の累積採掘量が、2050年にはベース埋蔵量(金に糸目をつけず掘った場合、技術的に採掘可能な埋蔵量)を超える見込みである
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