ピンク・フロイド ザ・ウォールとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 芸術・創作物 > 映画 > イギリスの映画作品 > ピンク・フロイド ザ・ウォールの意味・解説 

ピンク・フロイド ザ・ウォール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/05 03:51 UTC 版)

ピンク・フロイド
ザ・ウォール
Pink Floyd The Wall
監督 アラン・パーカー
脚本 ロジャー・ウォーターズ
製作 アラン・マーシャル
出演者 ボブ・ゲルドフ
音楽 ロジャー・ウォーターズ
デヴィッド・ギルモア
ボブ・エズリン
撮影 ピーター・ビジウ
編集 ジェリー・ハンブリング
配給 MGM/UA(公開当時 - 1999年
ソニー・ミュージック(1999年以降)
CIC(公開当時)
ケイブルホーグ(2002年のリバイバル上映時)
公開 1982年8月6日
1983年10月8日
上映時間 95分
製作国 イギリス
アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 US$12,000,000
興行収入 US$22,244,207[1]
テンプレートを表示

ピンク・フロイド ザ・ウォール』(Pink Floyd The Wall)は、1982年イギリスアメリカ合作映画。ボブ・ゲルドフ主演、ロジャー・ウォーターズピンク・フロイド)脚本、アラン・パーカー監督。

教室のシーンで子供たちが着用するマスクの1つ。「Pink Floyd: Their Mortal Remains」展にて展示

概要

1979年に発売され大ヒットを記録したピンク・フロイドコンセプト・アルバムザ・ウォール』を、アルバムのストーリーそのままに映画化した作品。ほとんどセリフもなく、アルバムの曲が流れていきながら映画は進行していく。台本も30数ページしかなく、アラン・パーカーによる「音楽に語らせろ」という言葉が内容を象徴している。ただ、あまりに難解でシリアスな内容のためアルバムのヒットほどは商業的に成功せず、ロジャーも「この映画にはユーモアが足りなかった」と後に語っている。

ミュージシャンでありながら、主演のボブ・ゲルドフも鬼気迫る演技を見せている(本当はロジャーが出演する予定だったが、芝居の経験がまったくなく、あまりに大根役者だったためボブ・ゲルドフに白羽の矢が立ったらしい)。鬼才アラン・パーカーの手腕も遺憾なく発揮されており、『小さな恋のメロディ』の脚本を執筆した人物とは思えないカルトぶりである。また、ジェラルド・スカーフ[2]によるアニメーションも効果的な演出となっている。

映画公開後にはビデオでも発売され、2000年12月27日にはDVDも発売されている。

『ザ・ウォール』からシングルカットされた「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2)」のビデオクリップとして、本作の1シーンがMTVなどで放映されている。

あらすじ

主人公・ピンクの幼少からロック・スターとしての成功・葛藤までを描いたロジャー・ウォーターズの自叙伝のような映画。また、この主人公にはかつてのメンバー、シド・バレットの姿も重ねられている。

父親を第二次世界大戦で失ったピンクは、母親の過保護な愛情の中で育っていく。抑圧的な学校教育も彼の人間形成に大きな影響を与えた。やがてロック・ミュージシャンとして成功し、結婚もして順調な人生を歩むが、ロック・スターとしてのプレッシャーからドラッグの過剰摂取に陥り、精神的に荒廃していく。また妻の不倫が発覚し、ピンクは完全に周囲との「壁」を築いてしまう。

そして、ピンクは自分自身を扇動政治家だと思い込み、全体主義ファシズムに救いを求める。ロック・コンサートで無意味に熱狂する観客は、ナチ集会の姿とリンクされる。そんな時、彼の心の中で裁判が開かれ、壁を打ち崩すよう判決が下される。

スタッフ・出演者

出典

  1. ^ Pink Floyd The Wall (1982)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2011年3月31日閲覧。
  2. ^ Gerald Scarfe

外部リンク


「ピンク・フロイド ザ・ウォール」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ピンク・フロイド ザ・ウォール」の関連用語

ピンク・フロイド ザ・ウォールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ピンク・フロイド ザ・ウォールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのピンク・フロイド ザ・ウォール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS