モア (アルバム)
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『モア』 | ||||
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ピンク・フロイド の サウンドトラック | ||||
リリース | ||||
録音 | 1969年1月-2月 | |||
ジャンル | サイケデリック・ロック、サイケデリック・フォーク、アヴァンギャルド | |||
時間 | ||||
レーベル | ![]() EMI(再発盤) ![]() |
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プロデュース | ピンク・フロイド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ピンク・フロイド アルバム 年表 | ||||
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『モア』(原題:Soundtrack from the Film More)は、イギリスのロック・バンド、ピンク・フロイドが1969年に発表したアルバムである。
概要
ピンク・フロイドは1969年初め、映画監督ジャン=リュック=ゴダールのスタッフだったバーベット・シュローダー初監督作品となる『モア』の音楽を担当。本作はそのサウンドトラックとして発表された。バンドは当時、映画音楽の制作に興味を持っており、これより前にはピーター・サイクス監督の映画『The Committee』(マンフレッド・マンのポール・ジョーンズが主演)に「ユージン、斧に気をつけろ」の原曲を含む数曲を提供したことがあった[1]。
バンドは本作の制作に、既にコンサートで発表していた曲の一部を流用したこともあり、僅か8日間で終えた[2]。プロデュースはバンド自身によるもので、これは、レコードデビューから僅か3作目でセルフ・プロデュースがレコード会社から許可されたことと相まって、レコード会社が抱えるプロデューサーによるアルバム制作が一般的であった当時の音楽シーンとしては異例であった[2]。
本作は、全13曲のうちインストゥルメンタルは5曲で、後にバンドが発表するアルバムとは異なり、インストルメンタルよりもヴォーカルの比重が高くなっている[3]。「グリーン・イズ・ザ・カラー」はデヴィッド・ギルモアが囁くように歌うフォーク調のナンバーで[3]、ライブでは「ユージン、斧に気をつけろ」と続けて演奏された[4]。「シンバライン」は中間部分でリック・ライトの「ターキッシュ・ディライト風」のキーボードソロがフューチャーされている[5]。いずれもコンサートで1971年末まで欠かさず演奏されたライブのレパートリーとなった[3]。
フロイドは本作の発表から3年後の1972年、再びシュローダーの映画の音楽を担当した。それが映画『ラ・ヴァレ』のサウンド・トラック『雲の影』である。
収録曲
サイド1
- 「サイラス・マイナー」 - "Cirrus Minor" (ウォーターズ)
- 「ナイルの歌」 - "The Nile Song" (ウォーターズ)
- 「嘆きの歌」 - "Crying Song" (ウォーターズ)
- 「アップ・ザ・キーバー」 - "Up The Khyber" (ライト、メイスン)
- 「グリーン・イズ・ザ・カラー」 - "Green Is The Colour" (ウォーターズ)
- 「シンバライン」 - "Cymbaline" (ウォーターズ)
- 「パーティの情景」 - "Party Sequence" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア)
サイド2
- 「『モア』の主題」 - "Main Theme" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア)
- 「イビザ・バー」 - "Ibiza Bar" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア)
- 「『モア』のブルース」 - "More Blues" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア)
- 「クイックシルヴァー」 - "Quicksilver" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア)
- 「スペイン風小曲」 - "A Spanish Piece" (ギルモア)
- 「感動のテーマ」 - "Dramatic Theme" (ウォーターズ、ライト、メイスン、ギルモア)
パーソネル
ピンク・フロイド
- デヴィッド・ギルモア (David Gilmour) - リード・ボーカル、ギター、パーカッション
- ロジャー・ウォーターズ (Roger Waters) - ベース、テープ・エフェクト、パーカッション
- リチャード・ライト (Richard Wright) - キーボード、ヴィブラフォン、バック・ボーカル
- ニック・メイスン (Nick Mason) - ドラム、パーカッション
- 追加パーソネル
- リンディ・メイスン (Lindy Mason) - ティン・ホイッスル
- ブライアン・ハンフリーズ (Brian Humphries) - エンジニア
- ヒプノシス (Hipgnosis) - スリーヴ・デザイン
脚注
- ^ ニコラス・シャフナー著 今井幹晴訳『ピンク・フロイド 神秘』宝島社、1991年、pp.136
- ^ a b アンディ・マベット著 山崎智之訳『ピンク・フロイド全曲解説』シンコー・ミュージック、1995年、pp.37
- ^ a b c シャフナー、1991年、pp.137
- ^ マベット、1995年、pp.40
- ^ マベット、1991年、pp.41
外部リンク
- モア - Discogs (発売一覧)
- モア (アルバム) - MusicBrainz (発売一覧)
「モア (アルバム)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼には実にさりげないユーモアのセンスがある
- いたるところでユーモアが光る芝居
- あなたはユーモアに関していい感覚をしている
- この話はユーモアたっぷりだ
- 彼にはユーモアのセンスがある
- ユーモアのセンスがまるでない
- ユーモア作家
- 私のことばはユーモアのつもりだった
- 彼はボルティモアで列車に無賃乗車しオハイオに入って降りた
- 私はいつもユーモアの感覚を失わないように努めている
- ユーモアは彼らの国民的特徴だ
- スコットランド固有のユーモア
- 彼の話にはユーモアのかけらもない
- そのエッセイは機知とユーモアに富んでいる
- 私たちはユーモアの大切さをもっとよく知るべきだ
- 彼の話はウイットとユーモアにあふれていた
- ユーモアのある女性
- 彼を上司にもったことのある私たちの多くに、Phil は常に喜んでその専門知識を教えてくれ、ユーモアのセンスで私たちを楽しませてくれました。
- この本は、それぞれにテーマを持つ、いくつかのセクションに分かれており、読みやすく有益で、Kate Herseyという人物の特徴である、影響力のある表現力とユーモアにあふれている。
- ユーモアがある。
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