ピアノ・ソナタ 第20番 ト長調とは? わかりやすく解説

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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第20番 ト長調

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第20番 ト長調Sonate für Klavier Nr.20 G-Dur Op.49-2作曲年: 1795-96年  出版年1805年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 1.Satz Allegro ma non Troppo4分30秒
2 第2楽章 2.Satz Tempo di menuetto3分30秒

作品解説

2010年3月 執筆者: 岡田 安樹浩

Op.49-1と同様「やさしいソナタLeichte Sonate」の名がつけられており、出版につけられソナタ番号は「第20番」であるが、推定される成立時期は第3番第4番の間である。なお自筆譜消失しており、初版譜に記されデュナーミクは、第2楽章における2箇所の“pp”のみである。

第1楽章 ト長調 2分の2拍子 ソナタ形式
主和音その分和音による決然とした開始は、Op.49-2のそれとはかなり対照的である。分散和音の8分3連音は、後の推移コーダにおいても重要な役割を果たす
8分3連音分散和音による推移(第15小節~)を経て8分音符3つのアウフタクトによって印象けられる副次主題(第21小節~)が、属調ニ長調あらわれる。8分3連音音階パッセージによる推移(第36小節~)を経てコーダ(第49小節~)では主要主題からの推移部を回想する
展開部(第53小節~)はニ短調の主要主題によって開始されイ短調経てホ短調へ向かう。属音ロ音)の保続連打3度重音による経過的なパッセージ挟み主調での主題再現迎える。ソナタ形式再現部直前では、主調回復確立するために主調属音保続音してあらわれることが頻繁に見られるが(ベートーヴェンソナタにおいても同様で、例えOp.2-1, 2-3, 10-1それぞれ第1楽章参照されたい)、このように平行短調属音保続することは、このソナタが「やさしいソナタ」という学習向けと考えられる楽曲であることも踏まえれば、革新的な一面いえよう
再現部(第67小節~)では、両主題ともが主調再現されコーダ拡大もなく楽章閉じる。

第2楽章 ト長調 4分の3拍子
七重奏曲Op.20第3楽章主題と、この楽章メヌエット主題は同じ素材によっている。リピート記号持たず楽曲の構成ロンド形式的である。
付点リズムアウフタクトによって特徴づけられたメヌエット主題の後、音階パッセージによる推移経て属調ニ長調)の優美な主題(第28小節~)があらわれる。付点リズム連なり導かれてメヌエット主題回帰する(第48小節~)。
ファンファーレ風の主題下属調ハ長調)であらわれた後、再びメヌエット主題回帰し主題付点リズム2度下行要素反復コーダ形成し楽曲閉じる。


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