パレ・ガルニエの人々
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「昴 (漫画)」の記事における「パレ・ガルニエの人々」の解説
日比野 五十鈴(ひびの いすず) 横須賀にあるキャバレー「パレ・ガルニエ」(Palais Garnier)のオーナー。すばるからは「日比野のおばちゃん」、ダンサー達からは「社長」と呼ばれる。ふくよかな外見の壮年女性だが、かつては東洋一とも噂された天才バレリーナだった。「外国人は絶対に入団できない」とされるパリ・オペラ座バレエ団に東洋人で初めて入団試験を受けることを許されたが、身体適性検査で遺伝性の肥満体質であるとされて、入団は叶わなかった。キャバレーの店名はかつて憧れた舞台であるパリのオペラハウス「ガルニエ宮」にちなむ。 「パレ・ガルニエ」に迷い込んできたすばると出会い、強い精神力と未開花のダンスの才能を看破した。以後6年間、自らの持つバレエ技術の全てを徹底的に教え込む。進行性の病により余命が短いことを悟り、過去の伝手からイワン・ゴーリキーにすばるの指導を託す。やせ細った姿でローザンヌに旅立つすばるを見送り、「あんたは強い。頑張れ、私の娘よ」と心の中で呟く。ローザンヌの決選前夜に病状が急変し、他界する。 サダ 「パレ・ガルニエ」で踊るおかまのダンサー。バレエに対しての造詣が深く、群舞に慣れていないすばるに周囲と呼吸を合わせる群舞の極意と難しさを教える。日比野の代わりにローザンヌに応援に駆けつけたり、すばるの帰国時に空港で迎えるなど親身に世話を焼いている。 マリコ 「パレ・ガルニエ」で踊る花形の女性ダンサー。一人息子のリョウが居る。サダと共にすばるの行く末を見守る。 徳次(とくじ) 「パレ・ガルニエ」の常連客。突然舞台に立たされた小学生のすばるを冷やかしたが、鬼気漂う迫力で踊るすばるを認め、それ以降ファンとなり応援している。日比野の容態を案じてローザンヌから国際電話をしてきたすばるに、日比野の急死を伝える。
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