パラマリボ市街歴史地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/13 07:34 UTC 版)
パラマリボ市街歴史地区(パラマリボしがいれきしちく)は、スリナムの首都パラマリボのうち、コロニアル様式の町並みが残る区画を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。パラマリボには、中南米に多く残るスペイン・ポルトガルの旧植民都市と違い、例外的にオランダの様式とクリオーリョの様式が融合した独特の都市景観が残されている。木造の家屋が中心の建造物群は過去の大火で深刻な被害を受けたが、修復や再建に当たっても伝統的な様式を守ることに注意が払われてきた。スリナムでは中央スリナム自然保護区に次いで2件目の世界遺産であり、2002年に文化遺産として最初の登録を果たした。
注釈
- ^ この経緯から、オランダ植民都市では普通ラインラント尺(1尺 = 314.8 mm)が用いられていたのに対し、パラマリボではゼーラント尺(1尺 = 301.4mm)が使用されていたと言われていた。しかし、少なくとも1772年の拡張の段階ではすでにゼーラント尺ではなくラインラント尺が用いられていたことが明らかになっている(山根・布野・青井・佐藤 (2005) p.60、布野 (2005) pp.406-407)。
- ^ 世界遺産に登録されているものとしては、ノルウェーのベルゲン市内のブリッゲン地区がある。
- ^ パラマリボにもシナゴーグ「ネヴェ・シャロム」 が存在する。しかし、これは世界遺産登録対象となった保全地域外にある(Surimane (2001) p.32)。
出典
- ^ 布野 (2005) p.399
- ^ a b c d e f g h ICOMOS (2002) p.1
- ^ a b c 布野 (2005) p.401
- ^ 布野・山田・山本 (2005) p.182
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- ^ Suriname (2001) p.11
- ^ a b c 布野 (2005) p.404
- ^ a b c 布野 (2005) p.414
- ^ 布野 (2005) pp.411-413
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- ^ 布野 (2005) p.414
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- ^ a b 布野 (2005) pp.402-403
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- ^ 布野 (2005) pp.425-426
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- ^ 日本ユネスコ協会連盟監修 (2013) 『世界遺産年報2013』朝日新聞出版、p.35
- ^ 世界遺産アカデミー監修 (2012) 『すべてがわかる世界遺産大事典・下』マイナビ、p.316
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- ^ 古田陽久 古田真美 監修 (2011) 『世界遺産事典 - 2012改訂版』シンクタンクせとうち総合研究機構、p.160
- ^ 青柳正規監修 (2003) 『ビジュアルワイド世界遺産』小学館、p.475
- ^ 谷治正孝監修 (2013) 『なるほど知図帳・世界2013』昭文社、p.161
- ^ Suriname (2001) p.10
- 1 パラマリボ市街歴史地区とは
- 2 パラマリボ市街歴史地区の概要
- 3 登録経緯
- 4 参考文献
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