パソコン版とコンシューマ版の違いと混乱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/07 13:21 UTC 版)
「パワーアップキット」の記事における「パソコン版とコンシューマ版の違いと混乱」の解説
パワーアップキットはパソコン版の場合、無印発売からたいてい半年から1年程度の間隔を空け、無印と別売りで発売される。単体で販売されるほか、「withパワーアップキット」(あるいは「withPK」「withPUK」)として無印とPKのセットでも発売される。その場合しばしば別々に買った場合よりもやや割安の価格で発売されることが多い。無印とPKを別々に買った場合もwithPKを買った場合も、無印をインストール後にPKをインストールすることになる。インストール時は作品により無印のプログラムがPKにより上書きされ、以降は(例えばいったんPKごとアンインストールし、無印のみを再インストールしない限り)無印でのプレイができなくなる場合と、無印とは別フォルダにPKがインストールされ、引き続き無印でのプレイも可能な場合がある。PKのインストール以降は前者の場合は常に、後者の場合もPKでの追加要素を含んでプレイする際はPKのディスクを入れることとなる。 一方コンシューマ版の場合、無印版とwithPK版が発売される。withPKはそれのみで起動可能で、無印は必要ない。また場合によっては無印のデータをPKに引き継げるなど、既に無印をプレイしている場合に利点があることもある。過去にPKのみでのいわゆるアペンドディスク、PKディスクからの起動はできずに無印で起動後にPKとディスクを入れ替えるなどして使用する形でリリースのケースが他社も含めてあるかどうかは未確認である。 ただし『信長の野望・天翔記』、『三國志IV』のWindows95版などは「withパワーアップキット」が1枚のディスクになっている。この場合は無印とPKが一体化されたプログラムとなっており、無印のみをインストールすることはできない。これらの作品についても当初はWin版の無印も発売されたが、ちょうどPC-98およびDOS/VからWindows3.1、さらにはWindows95への過渡期の作品だったため無印がWindows98以降への互換性が十分でなかったこと、それから当時のプログラム容量が比較的小さく、CD-ROM1枚に十分収まる量だったことなどさまざまな事情からか、「withPK」が1枚のディスクになって発売された。また当初CD-ROM版で販売された作品がDVD-ROM版で再発売される際に、CD-ROM版では別々のディスクだったものがDVD-ROM版では1枚のディスクとなることもある。 以上により、パソコン版の場合は(無印をインストールすることなく)PKだけを購入してもインストール及びプレイはできない。しかし、パソコン版・コンシューマ版問わず文脈により「PK」が「PK単体」のみならず「withPK」「PKインストール後のゲーム」などを表すこともある。
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