バンコク・グラスFCとは? わかりやすく解説

BGパトゥム・ユナイテッドFC

(バンコク・グラスFC から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 02:02 UTC 版)

BGパトゥム・ユナイテッドFC
原語表記 BG Pathum United Football Club
สโมสรฟุตบอลบีจี ปทุม ยูไนเต็ด
愛称 The Rabbits, BGPU
クラブカラー
創設年 2006年
所属リーグ タイ・リーグ1
ホームタウン パトゥムターニー県
ホームスタジアム BGスタジアム
収容人数 15,114
監督 スパチャイ・コムシン
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ
2009スーパーカップ優勝

BGパトゥム・ユナイテッドFCสโมสรฟุตบอลบีจี ปทุม ยูไนเต็ด, : BG Pathum United F.C.)は、タイ王国中部、パトゥムターニー県タンヤブリー郡英語版にホームを置くプロサッカークラブ。2018シーズンまでの名称はバンコク・グラスFC: สโมสรฟุตบอลบางกอกกล๊าส, : Bangkok Glass F.C.)。

バンコク・グラス・グループ(BGグループ)傘下のBG FC Sport Co.,Ltdがクラブを運営している。

歴史

バンコク・グラスFCは2006年に創設され、タイのサッカーリーグにおいて4部に相当するコー・ロイヤル・カップ(Khǒr Royal Cup)に所属していた。2009年1月にクルン・タイ・バンクFCを買収したことにより、タイ・プレミアリーグに参加できるようになった。2009年のクイーンズカップにはラジ・ヴィティBGFC(Raj-Vithi-BGFC)の名称で参加した。

2009年はタイ・プレミアリーグで3位となり、その後、リーグ戦の上位4クラブが出場できるタイ・スーパーカップの第1回大会に優勝した。招待チームとして参加したシンガポールカップでは準優勝した。

2014年、タイFAカップで初優勝を果たす。2018年には移籍金3000万バーツ(約1億400万円)でMFティティパン・プアンチャンを、5月にはMFタナブーン・ケサラットタイ代表選手を相次いで補強。マリオ・ジュロヴスキーらも補強しリーグカップでは準優勝の成績を残したものの、リーグ戦は14位となりタイ・リーグ2降格となった[1]。長年チームを支えた元オーストラリア代表マット・スミス英語版らが退団。

2019年シーズンより、クラブ名をBGパトゥム・ユナイテッドFCに変更[2]2019年シーズンは圧倒的な強さでT2を優勝し、T1昇格を決めた。ベテランFWスラチャート・サーリーピム英語版がタイ代表に選出されるなど、充実の一年を送る。

2020-2021シーズン、クラブ史上初めて1部リーグ優勝を達成。ACLでは初めてベスト16に進出。

2022年、ACLで初めてベスト8に進出し、クラブ史上最高記録を2年連続で更新。

2021-2022シーズン、リーグ戦を勝ち点60の2位で終えた。

2023-24シーズン、リーグカップ戦で優勝。

パートナーシップ

セレッソ大阪

2012年3月29日、日本セレッソ大阪とパートナーシップを締結[3]。また、2015年9月14日にはC大阪のメインスポンサーでもあるヤンマーともパートナーシップ契約を締結した[4]。両クラブの交流は2014年にC大阪から茂庭照幸が移籍してプレーした(翌年C大阪に復帰)ほか、これまでにチャウワット・ヴィラチャードポンラヴィチュ・チャンタワォングタワン・コタラスポーがC大阪に期限付き移籍している。

2023年には、2021年までセレッソの主力選手だった丸橋祐介が期限付きで加入。

タンピネス・ローバースFC

2023年9月23日、シンガポールタンピネス・ローバースFCと3年間のパートナーシップ協約を締結した。これに伴いタンピネスは2024年シーズンよりクラブ名にBGが冠されることになった[5][6]

奈良クラブ

日本の奈良クラブは2024年からBGグループとパートナーシップを締結しており、パトゥムからの期限付き移籍パトリック・グスタフソンキアッドティフォーン・ウドムといったタイ国籍の若手選手をプレーさせたり、BGグループがユニフォームパートナーにもなっていたが[7]、2025年1月24日に資本提携の締結が発表されて、BGグループが奈良クラブの14.98%の株式を保有することとなった[8]

タイトル

国内タイトル

過去の成績

リーグ、カップ戦優勝 リーグ、カップ戦準優勝 リーグ3位、カップ戦ベスト4
年度 所属 順位 FAカップ リーグカップ コー・ロイヤルカップ 他公式戦
2009 プレミア 3位 30 56 16 8 6 45 31 ベスト8 - - シンガポール杯
準優勝
2010 5位 30 45 12 9 9 48 38 3回戦 ベスト8 シンガポール杯
優勝
2011 5位 30 53 15 8 11 55 41 4回戦 2回戦 -
2012 8位 34 45 10 15 9 53 39 ベスト4 ベスト4
2013 5位 32 50 14 8 10 40 31 準優勝 1回戦
2014 10位 38 49 14 7 17 70 65 優勝 ベスト8
2015 6位 34 56 15 11 8 47 38 4回戦 3回戦 準優勝 ACL プレーオフ
2016 3位 31 57 18 3 10 62 41 2回戦 2回戦 - -
2017 T1 5位 34 56 16 8 10 63 44 3回戦 1回戦
2018 14位 34 42 11 9 14 55 46 2回戦 準優勝
2019 T2 優勝 34 78 24 4 6 76 27 2回戦 ベスト8
2020-21 T1 優勝 30 77 24 5 1 54 13 2回戦 -
2021-22 T1 2位 30 17 9 4 52 27 60 ベスト8 ベスト8 優勝 ラウンド16

アジアでの成績

年度 大会 ラウンド 対戦クラブ ホーム アウェー 合計
2009 シンガポール・カップ ラウンド16 ウッドランド・ウェリントン 1-0
準々決勝 プノンペン・クラウン 3-3 2-1 5-4
準決勝 TTMサムットサーコーン 3-4 6-0 9-4
決勝 ゲイラン・ユナイテッド 0-1
2010 シンガポール・カップ ラウンド16 シンガポール・アームド・フォーシズ 5-3
準々決勝 サウス・メルボルン 3-3 3-1 6-4
準決勝 エトワール 1-1 2-0 3-1
決勝 タンピネス・ローバース 1-0
2015 AFCチャンピオンズリーグ 予選2回戦 ジョホール・ダルル・タクジム 3-0
プレーオフラウンド 北京国安 0-3
2021 AFCチャンピオンズリーグ グループF カヤ・イロイロ 4-1 1-0 2位
蔚山現代 0-2 0-2
ベトテル 2-0 3-1
ラウンド16 全北現代モータース 1-1 (延長) 1-1 (PK戦 2-4)
2022 AFCチャンピオンズリーグ グループG メルボルン・シティ 1-1 0-0 1位
全南ドラゴンズ 0-0 2-0
ユナイテッド・シティ 5-0 3-1
ラウンド16 傑志 4-0 4-0
準々決勝 浦和レッズ 0-4 0-4
2023-24 AFCチャンピオンズリーグ グループI ウルサン・ヒョンデ 1-3 1-3 4位
川崎フロンターレ 2-4 2-4
ジョホール・ダルル・タクジム 2-4 1-4
2024-25 シンガポール・カップ グループB タンジョン・パガー・ユナイテッド 2-1 2位
ゲイラン・インターナショナル 2-2
バレスティア・カルサ 2-1
ライオン・シティ・セーラーズ 1-1
準決勝 BGタンピネス・ローバース 2-2 2-3 (延長) 4-5
2024–25 ASEANクラブチャンピオンシップ グループA PSMマカッサル 0-0 (A) 1位
スヴァイリエンFC 2-1 (H)
ドング・ア・タインホア 1-1 (H)
シャン・ユナイテッド 3-1 (A)
トレンガヌ 4-3 (H)
準決勝 ブリーラム・ユナイテッド 0-0 1-3 1-3
2025–26 ASEANクラブチャンピオンシップ グループA ハノイ警察FC
ブリーラム・ユナイテッド
BGタンピネス・ローバース
カスカFC / DHセブFC
セランゴール
2025–26 AFCチャンピオンズリーグ2

現所属メンバー

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK スラヴィシャ・ボグダノヴィッチ英語版
2 DF サンチャイ・ノンタシラー英語版
3 DF 大瀬貴己英語版 ()★
4 MF チャットモンコン・トンキーリー英語版
5 MF クリサダ・カマン英語版
6 MF サーラット・ユーイェン
7 FW ラニール英語版
8 MF エカニット・パンヤ
9 FW スラチャート・サーリーピム英語版
10 MF ホエル・ロペズ・ピサーノ英語版
11 FW パトリック・グスタフソン ()
13 MF ジャルンサック・ウォンコーン
14 FW 土井智之
15 DF ミロス・ドリンチッチ英語版
16 DF ニカ・サンドーカッゼ英語版
17 MF 野津田岳人
No. Pos. 選手名
18 MF チャナティップ・ソングラシン
21 MF シワコーン・ティアトラクーン英語版
22 DF ナーサン・ジェームス英語版 ()
23 DF ヨルダン・エマヴィウェ英語版
27 MF ポンラウィット・ジャンタウォン英語版
28 GK サラノン・アヌイン英語版
29 DF ワリントーン・ジャムノンワット
33 DF プタヴォン・サンヴィライ ★
50 FW ティラパット・プルートン
55 DF チャーノン・タンマー
62 MF イルファン・ドーラ英語版
69 DF セージーン・エンディアイェ英語版
81 DF ワリッス・チュートーン英語版
89 DF チャナパット・ブァパン英語版
93 GK ピサーン・ドクマイケオ英語版
95 FW マテウス・フォルナザーリドイツ語版

※星印は外国人選手を示す。

監督

ローン移籍

out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
DF シナパット・リーオ英語版 (ラーチャブリーFC)
DF アピシット・ソラダ英語版 (ラーチャブリーFC)
MF チャウワット・ヴィラチャード (PTプラチュワップFC)
FW イクサン・ファンディ (ラーチャブリーFC)
No. Pos. 選手名
FW イルハン・ファンディ英語版 (ブリーラム・ユナイテッドFC)
FW ナンティパット・ジャイマン (チェンライ・ユナイテッドFC)
FW タナグリット・ラオーカイ (FCティアモ枚方)
FW ティティパット・エグアランポン英語版 (FCティアモ枚方)
DF マルコ・バッリニ英語版 (チェンライ・ユナイテッドFC)

歴代監督

歴代所属選手

脚注

  1. ^ アジアで最もホットな大会AFFスズキカップ。注目選手を一挙に紹介:MF編”. FOOTBALL TRIBE (2018年11月14日). 2019年1月14日閲覧。
  2. ^ "ปวิณ" ยันบีจีเปลี่ยนชื่อ พร้อมเผยใครบ้างไม่ได้ไปต่อ(タイ語)”. SIAMSPORT (2018年11月19日). 2019年1月30日閲覧。
  3. ^ バンコク・グラスFC(タイ)とのパートナーシップ締結についてのお知らせ』(プレスリリース)セレッソ大阪、2012年3月29日https://www.cerezo.jp/news/2012-03-29-8/2020年2月16日閲覧 
  4. ^ サッカー タイプレミアリーグ バンコクグラスFCパートナーシップ契約締結について』(プレスリリース)ヤンマー、2015年9月14日https://www.yanmar.com/jp/news/2015/09/14/1034.html2020年2月16日閲覧 
  5. ^ Tampines Rovers FC Signs 3-Year Partnership with Thai League 1 Giants BG Pathum United』(プレスリリース)タンピネス・ローバースFC、2023年9月23日https://www.tampinesrovers.com/post/singapore-premier-league-club-tampines-rovers-signs-3-year-partnership-with-thai-league-1-giants-bg2025年1月11日閲覧 
  6. ^ Lin Tianbao (2023年9月23日). “SPL side Tampines Rovers to add ‘BG’ to their name after signing 3-year deal with Thai club BG Pathum”. ザ・ストレーツ・タイムズ. 2025年1月11日閲覧。
  7. ^ ユニフォームパートナーに「BG Group」様 追加のお知らせ』(プレスリリース)奈良クラブ、2024年8月24日https://naraclub.jp/archives/591402025年1月24日閲覧 
  8. ^ BGグループとの資本提携について記者発表会を実施』(プレスリリース)奈良クラブ、2025年1月24日https://naraclub.jp/archives/612762025年1月24日閲覧 

外部リンク



バンコク・グラスFC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 01:14 UTC 版)

茂庭照幸」の記事における「バンコク・グラスFC」の解説

第1節チェンライ・ユナイテッドFC戦で早速フル出場完封勝利早々に主力として定位置確保しFAカップ優勝貢献した同年4月のタイ・リーグカップサムットサコーン戦では自陣から長距離シュート決めている。

※この「バンコク・グラスFC」の解説は、「茂庭照幸」の解説の一部です。
「バンコク・グラスFC」を含む「茂庭照幸」の記事については、「茂庭照幸」の概要を参照ください。

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