ティティパン・プアンチャンとは? わかりやすく解説

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ティティパン・プアンチャン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 21:43 UTC 版)

ティティパン・プアンチャン
AFCアジアカップ2019でのティティパン(2019年)
名前
カタカナ ティティパン・プアンチャン
ラテン文字 THITIPHAN Puangchan,
THITIPAN Puangchan
タイ語 ฐิติพันธ์ พ่วงจันทร์
基本情報
国籍 タイ
生年月日 (1993-09-01) 1993年9月1日(31歳)
出身地 スパンブリー県
身長 178cm
体重 65kg
選手情報
在籍チーム バンコク・ユナイテッドFC
ポジション MF (DH
背番号 18
利き足 右足
ユース
2005-2010 サトリウィタヤ・2スクール英語版
2010-2011 ムアントン・ユナイテッド
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2011-2016 ムアントン・ユナイテッド 87 (8)
2011 スパンブリー (loan) 15 (3)
2016-2017 チェンライ・ユナイテッド 42 (6)
2018-2022 BGパトゥム・ユナイテッド 55 (8)
2019 大分トリニータ (loan) 20 (0)
2021 バンコク・ユナイテッドFC (loan) 26 (3)
2022- バンコク・ユナイテッドFC 59 (5)
代表歴2
2011-2012  タイU-19 10 (4)
2012-2016  タイU-23 18 (7)
2013- タイ 54 (7)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年3月30日現在。
2. 2022年6月11日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ティティパン・プアンチャン: Thitiphan Puangchan, Thitipan Puangchanタイ語: ฐิติพันธ์ พ่วงจันทร์1993年9月1日 - )は、タイ王国スパンブリー県出身のプロサッカー選手タイ・リーグ1バンコク・ユナイテッドFC所属。タイ代表。ポジションはミッドフィールダーボランチ)。

日本ではティッチパン・プアンジャンというカナ表記も使用される事がある[1]

経歴

ムアントン・ユナイテッド時代

クラブ

ムアントン・ユナイテッドFCトップチームへの昇格後、1年目からタイ2部に所属していたスパンブリーFC期限付き移籍し試合経験を積んだ。ムアントンに復帰した2012年にはタイ・プレミアリーグ優勝を経験。

その後は順調に年代別代表に選出されるなど活躍を続けていたが[2]2016年チャナティップ・ソングラシンら3選手が加入すると出場機会が減り、同年5月にチェンライ・ユナイテッドFCに移籍した[2]2018年に移籍金3000万バーツ(約1億4000万円)でバンコク・グラスFC(現:BGパトゥム・ユナイテッドFC)に移籍[3]。同年5月に加入したタナブーン・ケサラットと中盤を構成するも、チームの調子は上がらず最終節でタイ・リーグ2降格の憂き目に遭った[2]

2018シーズン終了後にバンコク・グラス公式サイト内のライブ番組にて、同クラブ会長のパウィン・ピロムパクディが提携先であるJリーグ・セレッソ大阪に期限付き移籍する見込みであると語ったが[2]、後に交渉は立ち消えになったとタイ国内で報道された[4]。その後、新たな移籍先として大分トリニータが浮上し、2019年1月18日に大分への期限付き移籍での加入内定が発表された[5]AFCアジアカップ参加により、チームへの合流はリーグ開幕の約3週間前であったが、本人も予想外であったという2月23日の開幕節・鹿島アントラーズ戦のスターティングメンバーに選出されると、カウンターの起点も担うなどチームの勝利に貢献。試合後同僚の松本怜は「大分の細かい戦術を理解するのは難しいし、ましてや外国人。あそこまで理解してスムーズにプレーできるのはかなりすごい」と称賛し、ボランチコンビを組んだ前田凌佑は「ニューは攻撃も守備も両方できるので、ちょっとフォローするだけで良い」とコメントした[6]5月8日YBCルヴァンカップグループステージ第5節・ヴィッセル神戸戦にて、同試合の決勝点となる来日初得点を記録した[7]。ただ、第7節で島川俊郎にポジションを奪われるとその後は先発機会が減少、通算でリーグ戦20試合の出場であった。

2020年、BGパトゥム・ユナイテッドに復帰[8]。復帰後はチームの主力として2020-21シーズンのタイ・リーグ1優勝に貢献した。

2021年8月、同年末で満了するBGパトゥム・ユナイテッドとの契約を延長せずにJリーグ復帰を希望しているとサイアムスポーツによって報じられたが[9]、8月16日に1シーズンローンバンコク・ユナイテッドFCに加入することが発表された[10][11]

タイ代表

2011年にU-19タイ代表に選出されて以降、U-23代表、A代表と各世代で名を連ねている。2019年、AFCアジアカップ2019のメンバーに選出されると、予選リーグ・決勝トーナメントと計4試合にフル出場し[5]、グループA最終節・開催国のUAE戦では0-1の状況から同点となるゴールを決め、チームを決勝トーナメント進出に導いた[12]

人物・エピソード

  • タイ代表選手のパイロテ・プアンチャン英語版を父親に持つ[3]。父親の活躍がニュースになったことから、ニュースという語句を短くした「ニュー」という愛称で周りから呼ばれるようになった[13][14]
  • 同級生で2017年から北海道コンサドーレ札幌でプレーしているチャナティップとは幼少期からの仲で、「彼の活躍がタイで大きく報道され、Jリーグの人気も出て試合が放送されていることも大きい」と、自身の後のJ入りの決断に影響を与えた事を明かしている[14]

所属クラブ

個人成績

国内大会個人成績
年度 クラブ 背番号 リーグ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
タイ リーグ戦 リーグ杯 FA杯 期間通算
2011 スパンブリー 25 ディビジョン1 15 3 15 3
2012 ムアントン・U TPL/
T1
10 3 10 3
2013 25 0 25 0
2014 14 0 14 0
2015 30 5 30 5
2016 8 0 8 0
チェンライ・U 28 12 1 12 1
2017 8 30 5 30 5
2018 バンコク・G 32 5 32 5
日本 リーグ戦 リーグ杯 天皇杯 期間通算
2019 大分 44 J1 20 0 3 1 2 0 25 1
日本 リーグ戦 リーグ杯 天皇杯 期間通算
2020 BGパトゥム・U 8 T1
通算 タイ T1 161 19 161 19
タイ ディビジョン1 15 3 15 3
日本 J1 20 0 3 1 2 0 25 1
総通算 196 22 3 1 2 0 201 23
国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
AFC ACL
2013 ムアントン・U 25 2 0
2014 2 0
2016 2 0
通算 AFC 6 0

代表歴

試合数

  • 国際Aマッチ 56試合 7得点(2013年-)[15]


タイ代表 国際Aマッチ
出場 得点
2013 4 2
2014 2 0
2015 1 0
2016 0 0
2017 6 2
2018 11 1
2019 9 1
2020 0 0
2021 10 0
2022 8 1
2023 5 0
通算 56 7

ゴール

# 開催年月日 開催地 対戦国 勝敗 試合概要
1. 2013年3月22日 レバノンベイルート レバノン ●2-5 AFCアジアカップ2015 (予選)
2.
3. 2017年7月14日 タイバンコク 朝鮮民主主義人民共和国 ○3-0 2017キングスカップ
4. 2017年10月5日 ミャンマーマンダレー ミャンマー ○3-1 親善試合
5. 2018年10月14日 タイ、スパンブリー トリニダード・トバゴ ○1-0
6. 2019年1月14日 アラブ首長国連邦アル・アイン アラブ首長国連邦 △1-1 AFCアジアカップ2019

タイトル

クラブ

ムアントン・ユナイテッドFC
チェンライ・ユナイテッドFC
BGパトゥム・ユナイテッドFC

代表

U-19タイ代表
  • AFF U-19ユース選手権英語版:1回 (2011)
U-23タイ代表
タイ代表

脚注

  1. ^ チャナティップ起点にゴール! ザッケローニUAEとタイ、共に決勝T進出決定”. サッカーキング. フロムワン (2019年1月15日). 2019年1月29日閲覧。
  2. ^ a b c d タイ代表ティティパンが来季Jリーグ、セレッソ大阪入り?”. BKK Sport Online (2018年12月13日). 2019年1月19日閲覧。
  3. ^ a b アジアで最もホットな大会AFFスズキカップ。注目選手を一挙に紹介:MF編”. FOOTBALL TRIBE (2018年11月14日). 2019年1月14日閲覧。
  4. ^ ティーラトンは横浜Fマリノス、ティティパンは大分トリニータ入りへ”. BKK Sport Online (2019年1月18日). 2019年1月19日閲覧。
  5. ^ a b ティティパン選手 バンコク・グラスFCより期限付き移籍加入内定のお知らせ』(プレスリリース)大分トリニータ、2019年1月18日https://www.oita-trinita.co.jp/news/20190148291/2019年1月18日閲覧 
  6. ^ 同僚からも賞賛の声…大分のタイ代表MFティティパンが開幕Jデビュー”. ゲキサカ. 講談社 (2019年2月23日). 2019年5月14日閲覧。
  7. ^ 【ルヴァン杯】タイ代表MFの移籍後初ゴールで大分が2位浮上!首位C大阪は名古屋とドロー|Cグループ”. サッカーダイジェストWeb. 日本スポーツ企画出版社 (2019年5月8日). 2019年5月8日閲覧。
  8. ^ ティティパン選手 期限付き移籍満了のお知らせ』(プレスリリース)大分トリニータ、2020年1月7日https://www.oita-trinita.co.jp/news/20200156173/2020年1月7日閲覧 
  9. ^ 本多辰成 (2021年8月7日). “元大分のタイ代表MFティティパンがJリーグ復帰を希望か”. サッカーキング. 2021年8月16日閲覧。
  10. ^ “BG UPDATE : "เดอะ แรบบิท" ปล่อยยืม "ฐิติพันธ์" ซบ "แข้งเทพ" (Press release) (タイ語). BGパトゥム・ユナイテッドFC. 16 August 2021. 2021年8月16日閲覧.{{cite press release}}: CS1メンテナンス: 認識できない言語 (カテゴリ)
  11. ^ タイ語)『An unveiling recap of New Thitiphan Puangjan, True Bangkok United’s latest singing midfielder.』(プレスリリース)バンコク・ユナイテッドFC、2021年8月16日https://www.facebook.com/truebangkokunited/posts/46350024598961032021年8月16日閲覧 
  12. ^ タイ代表MFティティパンが大分に期限付き移籍! アジア杯UAE戦で値千金同点弾”. 超ワールドサッカー. CWS Brains (2019年1月18日). 2019年1月19日閲覧。
  13. ^ 鹿児島キャンプレポート5日目(1月29日)”. 大分トリニータ (2019年1月30日). 2019年2月1日閲覧。
  14. ^ a b ““タイのランパード”大分MFティティパンが入団会見「10位以内に導きたい」”. スポーツニッポン. (2019年2月8日). https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2019/02/08/kiji/20190208s00002179277000c.html 2019年2月8日閲覧。 
  15. ^ ティティパン・プアンチャン - National-Football-Teams.com

関連項目

外部リンク




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