バットガールとは? わかりやすく解説

バットガール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 02:25 UTC 版)

バットガール
出版の情報
出版者 DCコミックス
初登場 Batman #139 (1961年4月)
クリエイター ビル・フィンガー
シェルドン・モードッフ
作中の情報
本名 バーバラ・ゴードン
ベティ・ケイン
ヘレナ・バーティネリ
カサンドラ・カイン
ステファニー・ブラウン

バットガール: Batgirl)は、DCコミックスの出版するアメリカン・コミックスのタイトル、及び架空のスーパーヒロインの名称。ビル・フィンガーとシェルドン・モードッフによって創造され、1961年に登場した。

概要

ベティ・ケインはビル・フィンガーとシェルドン・モードッフによって創造され、"Batman #139"(1961年)で初登場した。その後、ベティ・ケインはバーバラ・ゴードンに置き換えられ、バーバラは象徴的なバットガールになった。

バーバラ・ゴードンはジュリアス・シュワルツによって創造され、ガードナー・フォックスとカーマイン・インファティーノによる"Detective Comics #359"「The Million Dollar Debut of Batgirl!」(1967年)で初登場した。バーバラはゴッサムシティ警察署の長官であるジェームズ・ゴードンの娘だった。

2000年4月から『Batgirl #1』としてシリーズ化されている(この時点でのバットガールはカサンドラ・カイン)。2011年にクロスオーバーイベント『フラッシュポイント』を経て世界観が一新され、The New 52ではバーバラ・ゴードンがバットガールに復帰した。

バットガールはバットマン・ファミリーの一員としてバットマンロビンディック・グレイソンジェイソン・トッドティム・ドレイクダミアン・ウェイン及びDCユニバースの他のスーパーヒーローと協力し活躍している。

キャラクター

正式なバットガールは主に4人となっている。

ベティ・ケイン

ベティ・ケイン(Bette Kane)は、最初のバットウーマン(Batwoman)のでロビンのような相棒であるバットガール「Bat-Girl」として描かれた。 1964年に編集者のジュリアス・シュワルツは、バットガールとバットマンファミリーの他のキャラクターは売上高の減少を考慮して除去されるべきだと主張し、英雄的な自警の概念のバットマンの神話を回復した。

バーバラ・ゴードン

バーバラ・ゴードン(Barbara Gordon)はバットマンのテレビシリーズの影響から、DCコミックスがバットマン・ファミリーに女性を加えることを決定し、ジュリアス・シュワルツによってキャラクターの性格と動機を修正して創造された。バーバラは1967年から1988年に引退するまでバットガールの活動を続けた。その後バーバラの役割を情報戦に変更し、バットマン・ファミリーのためにコンピューターを駆使するオラクル(Oracle)として活躍する。2011年のThe New 52と2016年のDC Rebirthでリランチが行われ、バットガールに復帰した。

カサンドラ・カイン

カサンドラ・カイン(Cassandra Cain)はバットマンとオラクルの指導の下、バットガールとなった。暗殺者デヴィッド・カインとレディ・シヴァの娘。父親は彼女を世界で最も危険な暗殺者にするために、幼児期から口頭および文書によるコミュニケーションスキルの代わりに人間のボディランゲージを読み取る技術を習得させた。しかし、カサンドラは最初の殺人を犯した後に二度と人を殺す才能を使わないと誓う。2000年にカサンドラはバットガールとして初めて月刊コミック・ブック・シリーズの題名を飾ると同時に、アメリカン・コミックスにおけるアジア系のキャラクターの中で最も主要な人物の一人となった。2006年にシリーズは終了し、カサンドラはバットガールの役割を退いた。数年後、カサンドラはブラックバットとしてバットマン・ファミリーに戻っている。

ステファニー・ブラウン

ステファニー・ブラウン(Stephanie Brown)は、以前スポイラーとして知られ、2006年に死を見せかけて2009年に復帰した。ロビンの役割を引き受けたようにバットガールの役割を引き受けた。ステファニーは2011年までこのポジションを維持し、“The New 52“では再びスポイラーとして“Batman“#28に現れた。

その他のバットガール

ヘレナ・バーティネリ
ヘレナ・バーティネリ(Helena Bertinelli)は、子供の頃にマフィアの殺し屋に家族を殺され、復讐のためにハントレスとなった。1999年の“Batman:No Man's Land“で短い間だけバットガールとなる。しかしマフィアの縄張り争いで死傷者を出し、バットマンのルールによって解雇され、ハントレスに戻っている。

書誌情報

翻訳版

小学館集英社プロダクション。2016年09月28日発売。

原語版

バーバラ・ゴードン

タイトル 刊行日 ISBN
Batman Batgirl: Batgirl 1997年7月 978-1563893056
Batman: The Cat and the Bat 2009年12月 978-1401224967
Batgirl: Year One 2003年12月 978-1401200800
Showcase Presents: Batgirl Vol.1 2007年7月 978-1401213671
Batgirl: The Greatest Stories Ever Told 2010年12月 978-1401229245
Batgirl/Robin Year One 2013年6月 978-1401240332
New 52 (2012年-2014年)
Batgirl Vol.1: The Darkest Reflection 2012年7月 978-1401234751
Batgirl Vol.2: Knightfall Descends 2013年10月 978-1401238179
Batgirl Vol.3: Death of the Family 2013年10月 978-1401242596
Batgirl Vol.4: Wanted 2014年12月 978-1401250409
Batgirl Vol.5: Deadline 2014年12月 978-1401250416
New 52 (2014年-2016年)
Batgirl Vol.1: The Batgirl of Burnside 2015年6月 978-1401253325
Batgirl Vol.2: Family Business 2016年2月 978-1401259662
Batgirl Vol.3: Mindfields 2016年8月 978-1401262693
DC Rebirth (2016年-2018年)
Batgirl Vol.1: Beyond Burnside 2017年3月 978-1401268404
Batgirl Vol.2: Son of Penguin 2017年10月 978-1401274245
Batgirl Vol.3: Summer of Lies 2018年4月 978-1401278908
Batgirl Vol. 4: Strange Loop 2018年12月 978-1401284657

カサンドラ・カイン

タイトル 刊行日 ISBN
Batgirl: Silent Running 2001年3月 978-1840232660
Batgirl: A Knight Alone 2001年11月 978-1563898525
Batgirl: Death Wish 2003年8月 978-1840237078
Batgirl: Fists of Fury 2004年5月 978-1401202057
Robin/Batgirl: Fresh Blood 2005年10月 978-1401204334
Batgirl: Kicking Assassins 2006年1月 978-1401204396
Batgirl: Destruction's Daughter 2006年9月 978-1401208967
Batgirl: Redemption 2009年6月 978-1401222758
Batgirl Vol.1: Silent Knight 2016年1月 978-1401266271
Batgirl Vol.2: To the Death 2016年7月 978-1401263522
Batgirl Vol.3: Point Blank 2017年1月 978-1401265854

ステファニー・ブラウン

タイトル 刊行日 ISBN
Batgirl: Batgirl Rising 2010年7月 978-1401227234
Batgirl: The Flood 2011年5月 978-1401231422
Batgirl: The Lesson 2011年11月 978-1401232702
Batgirl: Stephanie Brown Vol.1 2017年8月 978-1401269104
Batgirl: Stephanie Brown Vol.2 2018年3月 978-1401277888

スピンオフ

タイニー・タイタンズ
DCコミックスのサイドキック達が小学生となった日常を描いた作品。コミカルな絵柄と作風が特徴。ベティ、バーバラ、カサンドラ、ステファニーすべてのバットガールが登場する。
DCスーパーペッツ
バットガールがバットカウ (Bat-Cowの飼い主となっている[1]
アメコミ・ガールズ
DCコミックスの女性キャラクターを日本のアニメ風にデザインしたシリーズ。
DCコミックス・ボムシェルズ
DCコミックスの女性キャラクターをピンナップガール調にアレンジしたシリーズ。
ゴッサムシティ・ガレージ
DCコミックスの女性キャラクターとオートバイを組み合わせたシリーズ。

映画

バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997年)
演 - アリシア・シルヴァーストーン、日本語吹替 - 岡本麻弥(ソフト版)/石塚理恵(テレビ朝日版)
本名バーバラ・ウィルソン(Barbara Wilson)。アルフレッド・ペニーワースの姪でロンドン在住の学生。重病を抱える叔父を見舞うため長期休暇を利用してゴッサムシティにやってくる。ブルースとディックがバットマンとロビンであることを知ると、このことを予期していたアルフレッドがあらかじめ用意していたコスチュームを身に付け、バットガールとしてバットマン達と共闘していく。コスチュームは黒一色にマント、ロビンと同じ目の周りだけを覆うマスクになっている。
レゴバットマン ザ・ムービー(2017年)
声 - ロザリオ・ドーソン、日本語吹替 - 沢城みゆき
バットガール (映画)(※公開中止)
演 - レスリー・グレイス
当初、2022年にHBO Maxで公開される予定だったが、同年8月5日になってDCコミックス、及びその親会社であるワーナーブラザーズの方針で急遽取り止めとなった。

ドラマ

怪鳥人間バットマン (1966年-1968年)
演 - イヴォンヌ・クレイグ
本名バーバラ・ゴードン。ジェームズ・ゴードンの娘。1968年シーズン3、22話〜26話に連続して登場。
ゴッサム・シティ・エンジェル (2002年-2003年)
演 - ディナ・メイヤー
本名バーバラ・ゴードン(Barbara Gordon)。表向きはニュー・ゴッサム高校の教師。7年前にジョーカーの襲撃を受け下半身不随になり、以後車椅子生活を送っている。現在はオラクルを名乗り、コンピューターネットワークを駆使してスーパーヒーローのサポートを行っている。

アニメ

まんがバットマン(1968年)
声 - ジョーン・ウェッブ、日本語吹替 - 川口由美子(東京12チャンネル版)
本名バーバラ・ゴードン。ゴッサム警察署の本部長であるジェームズ・ゴードンの娘。
バットマンTAS (1992年-1999年)
声 - メリッサ・ギルバート/タラ・ストロング/メアリー・ケイ・バーグマン、日本語吹替 - 林原めぐみ
このアニメでは単独で自警団として活動していたが、後にバットマンと行動する。
初期のコスチュームは灰色のボディスーツに、青味がかったマスクとマント、黄色いブーツ。設定画変更後のシリーズでは黒いスーツに黄色いブーツとかなりシックになった。
バットマン・ザ・フューチャー (1999年-2001年)
声 - ストッカード・チャニング、日本語吹替 - 定岡小百合
上記作の40年後を描いた本作では、父の後を継いで市警本部長となっている。夫は市会議員。
ゴッサム・ガールズ英語版 (2000年-2002年)
声 - タラ・ストロング
バットマン作品に登場する女性ヴィランを主役にしたフラッシュアニメ。
ザ・バットマン (2004年-2008年)
声 - ダニエル・ジュドヴィッツ(オラクル - ケリー・マーティン)、日本語吹替 - 山川琴美
後にポイズン・アイビーとなるパメラ・アイズリーと友人であり、お互い赤毛である事から「レッド」と呼び合っていた。
バットマン:ブレイブ&ボールド (2009年-2011年)
声 - メイ・ホイットマン、日本語吹替 - 山川琴美
バットマンのサイドキックとして登場。
ヤング・ジャスティス (2010年-現在)
声 - アリソン・ストーナー、日本語吹替 - 山川琴美
本名バーバラ・ゴードン。ゴッサム市警の本部長ジェームズ・ゴードンの娘。ロビン(現ナイトウイング)ことディッグ・グレイソンとはゴッサムアカデミーの同級生。シーズン2ではバットガールとしてヤングチームのメンバーとなっている。
Super Best Friends Forever (2012年)
声 - タラ・ストロング
カートゥーンネットワークで放映されていた『DC Nation Shorts』の短編アニメ。現在はYouTubeの公式チャンネルで全5話が無料視聴でき:る。スーパーガールワンダーガールとのエピソードが中心[2][3][4][5][6]
ビウェア・ザ・バットマン英語版 (2013年-2014年)
声 - タラ・ストロング
DCスーパーヒーロー・ガールズ (2015年-現在)
声 - メイ・ホイットマン/アシュリン・セリック、日本語吹替 - 中村千絵
公式サイト及びYouTubeチャンネルで配信しているウェブアニメ。主要キャラクターの1人として登場[7]
バットマン:キリングジョーク英語版 (2016年)
声 - タラ・ストロング

ゲーム

インジャスティス:神々の激突 (2013年)
声 - キンバリー・ブルックス
対戦型格闘ゲーム。DLC追加プレイアブルキャラクターとして登場。
バットマン アーカム・アサイラム (2010年)
声 - キンバリー・ブルックス
バットマン アーカム・シティ (2011年)
声 - キンバリー・ブルックス
バットマン アーカム・ビギンズ (2013年)
バットマン アーカム・ナイト (2015年)
声 - アシュリー・グリーン、日本語吹替 - 有賀由樹子
アーカムシリーズではオラクル/バーバラ・ゴードンとして登場。『バットマン アーカム・ナイト』のDLC「家族の問題」(A Matter of Family)ではバットガールがプレイアブルキャラクターとして登場する。

脚注

外部リンク


バットガール(映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 09:06 UTC 版)

バットマン (映画)」の記事における「バットガール(映画)」の解説

マイケル・キートンブルース・ウェイン/バットマン再演する詳細は「バットガール (映画)」を参照

※この「バットガール(映画)」の解説は、「バットマン (映画)」の解説の一部です。
「バットガール(映画)」を含む「バットマン (映画)」の記事については、「バットマン (映画)」の概要を参照ください。

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