バットガール_(映画)とは? わかりやすく解説

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バットガール (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/27 17:19 UTC 版)

バットガール(原題)
Batgirl
監督 アディル・エル・アルビ
ビラル・ファラー英語版
脚本 クリスティーナ・ホドソン英語版
製作 クリスティン・バー英語版
出演者 レスリー・グレイス英語版
J・K・シモンズ
ブレンダン・フレイザー
マイケル・キートン
アイボリー・アキーノ英語版
音楽 ナタリー・ホルト英語版
撮影 ジョン・マシソン
製作会社 ワーナー・ブラザース
DCフィルムズ
配給 HBO Max[1]
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
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バットガール(原題)』(原題:Batgirl)は、DCコミックスの「バットガール」に基づくアメリカ合衆国スーパーヒーロー映画DCエクステンデッド・ユニバースの一作品。バットマンの協力者として知られるゴッサム市警ジェームズ・ゴードンの娘であるバーバラ・ゴードンがバットガールとなって活躍する姿を描く。

監督は『バットボーイズ フォー・ライフ』『ミズ・マーベル』のアディル・エル・アルビとビラル・ファラー、脚本は『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』『バンブルビー』のクリスティーナ・ホドソン、主人公 バーバラ・ゴードン役は『イン・ザ・ハイツ』のレスリー・グレイスが務める。また、映画『ジャスティス・リーグ』でジェームズ・ゴードンを演じたJ・K・シモンズが同役を[2]、映画『バットマン』及び『バットマン リターンズ』でブルース・ウェインを演じたマイケル・キートンが同役を再演する[3][4]

2022年HBO Maxで配信予定だったが、お蔵入りとなった[5][6][7][8][9]

あらすじ

キャスト

バーバラ・ゴードン / バットガール
演 - レスリー・グレイス英語版[10][11]
ジェームズ・ゴードン
演 - J・K・シモンズ
ファイアーフライ
演 - ブレンダン・フレイザー[12][4]
ブルース・ウェイン / バットマン
演 - マイケル・キートン
アリシア・ヨー
演 - アイボリー・アキーノ英語版
アンソニー・ブレッシ
演 - ジェイコブ・スキピオ英語版

公開

ワーナー・ブラザース傘下の定額制動画配信サービスであるHBO Max向けの映画として、2022年配信を目処に製作されていた。

2022年4月には、ワーナーメディアディスカバリーと統合しワーナー・ブラザース・ディスカバリーとなったことを機に、本作が劇場向けに作り変えられるかもしれないという情報がPuck NewsとDen of geekより報じられた[13][14]

お蔵入り

本作はマーベル・シネマティック・ユニバースを統括するケヴィン・ファイギも期待を寄せる一作であったが[15]、2022年8月、コスト削減と劇場公開作品へのリソース集中を狙うワーナー・ブラザース・ディスカバリーの新たな企業戦略によって、完成間近でお蔵入りとなった[5][6][7][8][9]ハリウッド・リポーターによれば、本作は試写で『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』や『シャザム!〜神々の怒り〜』並の点数を得るなど好感触であったが、8000万~9000万ドルという『THE BATMAN-ザ・バットマン-』より約1億ドルも少ない予算で作られたが故に劇場公開に見合うスペクタル性を有しているとは見なされず、一方で配信作品にしては費用がかさみすぎていたという[16]

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの最高経営責任者(CEO)のデヴィッド・ザスラフは、2022年8月4日に行われた第2四半期決算説明会の質疑応答の中で、「我々はリセットを行いました。事業を再構築したのです」「我々が取り組むのは『品質重視』。仕上がっていない映画は絶対に公開しません。これからは全ての映画において、どうすればより良いものが作れるかということに集中します」と述べ、撮影が完了していたにもかかわらず、本作品を損切りする形で異例の公開中止に踏み切ったことを事実上認めた[9][17]

この件に関して、監督のアディル・エル・アルビとビラル・ファラーは「ニュースに悲しみ、ショックを覚えています。いまだに信じられません」とコメントを発表し、主演のレスリー・グレースも「最近のニュースを受けて混乱しています。スコットランドで7ヵ月以上、素晴らしいキャストと精力的なスタッフのみんながこの映画に込めた愛、ハードワーク、そして意志を誇りに思います」とコメントをだしている[18]

脚注

  1. ^ Kit, Borys (May 19, 2021). “'Bad Boys for Life' Filmmakers to Direct 'Batgirl' Movie for Warner Bros. (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. May 19, 2021時点のオリジナルよりアーカイブMay 19, 2021閲覧。
  2. ^ Kit, Borys (July 29, 2021). “'Batgirl' Movie: J. K. Simmons in Talks to Return to Batman Universe as Commissioner Gordon (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. July 29, 2021時点のオリジナルよりアーカイブJuly 29, 2021閲覧。
  3. ^ Kit, Borys (December 22, 2021). “Michael Keaton Joining 'Batgirl'”. The Hollywood Reporter. December 22, 2021時点のオリジナルよりアーカイブDecember 30, 2021閲覧。
  4. ^ a b “マイケル・キートン、映画『バットガール』で再びバットマンに!”. クランクイン!. (2021年12月31日). https://www.crank-in.net/news/98227/1 2022年1月1日閲覧。 
  5. ^ a b Couch, Aaron (2022年8月2日). “‘Batgirl’ and ‘Scoob!: Holiday Haunt’ Scrapped at Warner Bros. Amid Cost-Savings Push” (英語). The Hollywood Reporter. 2022年8月5日閲覧。
  6. ^ a b Vary, Adam B. (2022年8月2日). “‘Batgirl’ Film Axed by Warner Bros., Won’t Be Released on Any Platform” (英語). Variety. 2022年8月5日閲覧。
  7. ^ a b D'Alessandro, Anthony (2022年8月4日). “‘Batgirl’ Leslie Grace Responds To Warner Bros Discovery Scrapping DC Pic: “I Feel Blessed To Have Worked Among Absolute Greats”” (英語). Deadline. 2022年8月5日閲覧。
  8. ^ a b 【解説】製作費120億円のDC映画『バットガール』お蔵入り、撮影済みにも関わらず”. THE RIVER (2022年8月3日). 2022年8月5日閲覧。
  9. ^ a b c DC映画『バットガール』お蔵入り”. シネマトゥデイ (2022年8月3日). 2022年8月3日閲覧。
  10. ^ Couch, Aaron (July 21, 2021). “'Batgirl' Casts 'In The Heights' Star Leslie Grace as Superhero”. The Hollywood Reporter. July 21, 2021時点のオリジナルよりアーカイブJuly 21, 2021閲覧。
  11. ^ “DC映画「バットガール」主演に「イン・ザ・ハイツ」のレスリー・グレイス”. 映画.com. (2021年8月2日). https://eiga.com/news/20210802/23/ 2022年1月1日閲覧。 
  12. ^ Rubin, Rebecca (October 25, 2021). “Brendan Fraser to Play Villain in 'Batgirl' Movie”. Variety. October 25, 2021時点のオリジナルよりアーカイブOctober 25, 2021閲覧。
  13. ^ Have Movie Theaters Gotten Their Mojo Back?” (英語). Puck (2022年4月25日). 2022年8月5日閲覧。
  14. ^ Crow, David (2022年4月26日). “Batgirl Theatrical Release Rumors and the Problem with Streaming” (英語). Den of Geek. 2022年8月5日閲覧。
  15. ^ Davids, Brian (2022年6月13日). “‘Ms. Marvel’ Directors Adil and Bilall Discuss Kevin Feige’s ‘Batgirl’ Fandom and Michael Keaton’s Batsuit Mobility” (英語). The Hollywood Reporter. 2022年8月5日閲覧。
  16. ^ Couch, Aaron (2022年8月3日). “Behind the Cancellation of ‘Batgirl’” (英語). The Hollywood Reporter. 2022年8月5日閲覧。
  17. ^ 【解説】DC10年計画、発表 ─ 「これからは品質重視」米ワーナーCEO、『バットガール』異例中止の理由は”. THE RIVER (2022年8月5日). 2022年8月5日閲覧。
  18. ^ 120億円『バットガール』お蔵入りに監督と主演が反応、「作品を観客に見せることは非常に重要」【全訳】”. フロントロウ (2022年8月4日). 2022年9月17日閲覧。

外部リンク


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